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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

パチューカ、グループリーグ突破につながる及第点のエンパテ。
グループリーグ第5節 グループ8 デポルティーボ・クエンカ 1-1 パチューカ

 コッパ・リベルタドーレスは、4月27日にグループ8の第5節が行われた。クエンカのエスターディオ・アレハンドロ・セラーノで行われた デポルティーボ・クエンカ×パチューカ は、後半に追いついたパチューカが勝ち点1を得て、グループリーグ突破の可能性を辛くも残した。

 負けるとグループリーグ敗退が決まる両者にとって、この試合は非常に特別なものだった。その試合で先制したのはデポルティーボ・クエンカだった。アルゼンチン人FWクリスティアン・カルネーロが8分に先制弾を決めて、先制すると必死の攻勢に転じたパチューカの攻撃をことごとく阻止して、前半を 1-0 で折り返した。
 しかしこのままで終われなかったパチューカのフリオ・コメッサーニャ監督は、59分に最終ラインを一人削ってMFアンドレス・チティーバ、MFファン・カーチョ、FWセサーレオ・ビクトリーノと3人をピッチに投入。交代枠をフル活用したこの采配は、その4分後に実を結んだ。MFセルヒオ・サンターナからのパスをMFアンドレス・チティーバが押し込んで同点に追いついた。勝ち点3が欲しかった両者は、最後まで諦めずにゴールを狙いにいったが、スコアボードはそれ以上動かず 1-1 でタイムアップとなった。

 エクアドルのデポルティーボ・クエンカは、昨年のエクアドルリーグ王者。リーガ・デ・キトを振り切っての価値ある優勝を遂げていた。だが、このリベルタドーレスでは5戦を戦って3分2敗。まだひとつも勝っていない。3位との勝ち点差が4であるため、1試合を残してグループリーグ敗退が決定してしまったデポルティーボ・クエンカ。最終節は、ラ・ボンボネーラに乗り込んでボカと戦わなければならず、“未勝利”のままリベルタドーレスを去ることになりそうだ。

 一方で勝ち点1をもぎとったパチューカは、5戦で2勝1分2敗。3位スポルティング・クリスタルと全く同じ成績ながら、総得点の差で2位につけている。次節はそのスポルティング・クリスタルとの直接対決が控えており、激戦は必至だ。ホームで戦える利に加えて、引き分け以上ならグループリーグを突破するパチューカだが、決して油断はできないだろう。

 写真; 相手のスライディングをかわしてドリブルを仕掛けるFWハレー・ボルゲッティ ( パチューカ ) 。

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