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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

6万人が大興奮! サンパウロ、クラシコを制覇して準々決勝へ。
決勝トーナメント1回戦 2nd.Leg サンパウロ 2-0 パウメイラス

 コッパ・リベルタドーレスは、5月25日に決勝トーナメント1回戦の 2nd.Leg が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 サンパウロ×パウメイラス は、DFシシーニョのゴールなどでサンパウロがクラシコを連覇して、準々決勝への進出を決めた。

 その日、大一番を見ようとモルンビーに足を運んだサンパウロ市民の総数は、60,343人にも及んだ。大観衆が見守る中で行われた同試合は、互いの執念がぶつかり合った。5分に、DFジュニオールのオーバーラップから生まれた決定的な場面をDFダニエウ ( パウメイラス ) がゴール寸前でクリアするなど、何かが起こりそうな予感を充分に感じさせるものがあった。だが、スコアボードは動かなかった。
 残り時間も10分を切ったところで、ようやく試合が動いた。FWジエーゴ・タルデッリ ( サンパウロ ) をマークしていたMFコヘーア ( パウメイラス ) が、ペナルティエリア内でハンドを冒して、81分にサンパウロがPKを獲得。これを、GKホジェーリオ・セーニが落ち着いてゴールマウスに沈め、サンパウロが先生すると、後半ロスタイムにはDFシシーニョもゴールを決めて、クラシコに幕を下ろした。

 今季のサンパウロは、サンパウロ州選手権でもパウメイラスを下しており、これで対パウメイラス戦今季3勝と、非常に相性がいい。とりわけ、DFシシーニョと元パルマのDFジュニオールという両サイドバックの攻撃参加が、良い形で結果に結びつく試合が多くなっている。また、中盤ではゴイアスから加入のMFジョスエも、持ち前のパスセンスでチームに貢献する活躍を見せている。昨年のリベルタドーレスでは、準決勝でオンセ・カルダスの前に敗退を余儀なくされただけに、今年はそのリベンジに燃えているはずだ。

 対するパウメイラスは、同じ街のクラブチームによって葬り去られる最悪の結末を迎えてしまった。ブラジル代表GKマルコスを中心に、中盤にMFジュニーニョ・パウリスタ、前線にはFWマルシーニョと、個性溢れるタレントが揃っていたにもかかわらず、結果には結びつけることができなかった。今季は今ひとつ調子の出ていないパウメイラス。リベルタドーレスで彼らの勇姿を拝む機会はなくなったが、ブラジレイロンでの巻き返しに期待したいところである。

 ベスト8に進出したサンパウロは、昨年王者オンセ・カルダスを下して8強に上がったメキシコのティグレスUANLと対決することが決まった。その 1st.Leg は 6月1日に行われる。

 写真右上; クラシコを制してのベスト8進出に喜ぶGKホジェーリオ・セーニ ( 写真左 ) とFWジエーゴ・タルデッリ。
 写真左下; 試合終了直前にダメ押しの2点目を決めたDFシシーニョ ( 写真右 ) 。

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