決勝トーナメント１回戦 1st.Leg　パウメイラス　0-1　サンパウロ

　コッパ・リベルタドーレスは、5月18日に決勝トーナメント１回戦の 1st.Leg が行われた。サンパウロのパルケ・アンタルチカで行われた「クラシコ・パウリスタ」 パウメイラス×サンパウロ は、DFシシーニョのゴールでサンパウロが初戦を制した。

　試合は、序盤こそ静かな立ち上がりをみせた。21分には、新加入のFWマルシーニョのシュートがGKホジェーリオ・セーニの好守に阻まれる場面もあったが、得点には結びつかなかった。試合が動いたのは59分。不得意な左足で放ったDFシシーニョのシュートが、GKマルコスの左手をかすめてゴールマウスに吸い込まれた。この１点を守りきったサンパウロが、１戦目のクラシコを勝利で飾ることに成功した。

　パウメイラスは、MFジュニーニョ・パウリスタ、FWマルシーニョの２人を先発起用するなど、ほぼベストメンバーで臨んだが、最後までゴールを奪うことができなかった。後半の開始直後には、MFコヘーアからFWマルシーニョに決定的なパスが通るシーンもあったが、相手キーパーに止められるなど、ここぞという場面で決定力を欠いてしまったことと、まだ新戦力がチームに馴染んでいないのが敗因と考えられる。次節、パウメイラスは最低２点差以上で勝たなければならない。

　対するサンパウロは、この勝利によって準々決勝に一歩前進することができた。グラフィッチとルイゾンの２トップの爆発こそなかったが、中盤およびサイドから攻撃を組み立てることで、ボール支配率でパウメイラスをやや上回っていた。今、彼らはサンパウロ州選手権をぶっちぎりで優勝した１ヶ月前の状態に戻りつつある。次節、サンパウロは引き分けでも勝ち抜けが決定する。

　写真；　59分、左足で鮮やかにゴールを決めたDFシシーニョ。