決勝トーナメント１回戦 2nd.Leg　サントス　3-0　ウニベルシダー・デ・チリ

　コッパ・リベルタドーレスは、5月25日に決勝トーナメント１回戦の 2nd.Leg が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×ウニベルシダー・デ・チリ は、FWホビーニョの２ゴールなどで、サントスが完勝。リーベルにも劣らない強さを誇示して、ベスト８進出を決定づけた。

　試合は、絶対に勝たなければならないサントスが、ホームで自慢の攻撃を爆発させた。前半、34分にMFヒカルジーニョのヒールパスを受けたDFフラービオが、GKエレーラ ( ウニベルシダー・デ・チリ ) の手をすり抜けるゴールを決めて先制すると、サントスが試合を完全に支配した。終盤には、71分、89分とFWホビーニョが立て続けにゴールを決め、終わってみればサントスの快勝。強さを見せつけて、準々決勝に進出した。

　ホビーニョの華麗なるゴールショーだった。この日も当然のようにスタメンを張ったFWホビーニョは、39分にもMFボービオからのパスを受けるとドリブルで相手を翻弄するなど多彩な動きを披露。そして迎えた71分、右に流れたFWデイビッジがあげたクロスのこぼれ球をFWホビーニョが押し込んで２点差とすると、89分にも己のドリブルからPKを獲得。これを自らで沈めて、ビラ・ベウミーロをおおいに熱狂させた。今やサントスの宝という位置づけにあるホビーニョ。そしてホームでは絶対的な強さを見せつけるサントス。ビラ・ベウミーロがある限り、そしてホビーニョがいる限り、サントスが負けるなどありえない。

　対するウニベルシダー・デ・チリは、昨年のリーグ制覇という勲章を引っさげてリベルタドーレスに臨んでいた。1st.Leg で勝利をおさめていた彼らにとって、ビラ・ベウミーロでの同試合は、とりあえず負けなければベスト８への進出が決まっていたのだ。だが、FWリバローラら頼みの攻撃陣がこの日はこぞって沈黙。完敗で、リベルタドーレス敗退が決定してしまった。

　この勝利で、ベスト８進出を決めたサントスは、準々決勝でアトレチコ・パラナエンセと対戦する。昨年のブラジル全国選手権で熾烈な優勝争いを演じた両者が、6月1日に己のプライドを賭けてあいまみえる。

　写真右上；　この日２ゴールをあげたFWホビーニョ。ゴールパフォーマンスでは己の背番号をアピールして、スタンドのファンと喜びを分かち合っていた。
　写真左下；　「今、レアル・マドリーのことは考えない」と言い切ったFWホビーニョ。眼中にあるのは、リベルタドーレス優勝だ！