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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

ガロの3ボランチ策失敗… サントス、敵地で痛い黒星。
決勝トーナメント1回戦 1st.Leg ウニベルシダー・デ・チリ 2-1 サントス

 コッパ・リベルタドーレスは、5月19日に決勝トーナメント1回戦の 1st.Leg が行われた。チリの首都サンティアーゴにあるエスターディオ・ナシオナルで行われた ウニベルシダー・デ・チリ×サントス は、大方の予想を覆して、ウニベルシダー・デ・チリが 2-1 で 1st.Leg を制した。

 試合は、慎重な立ち上がりで幕を開けた。ともに相手の様子をうかがっていたため、前半は両者とも決定的な場面を作りだすまでには至らなかった。スコアボードが動き出したのは、後半だった。50分に相手自陣でボールを奪ったFWハーラスが前線にパスを送ると、これをFWリバローラが落ち着いてゴールを決め、ウニベルシダー・デ・チリが先制した。先制されたことで焦り始めたサントスは、FWバジーリオを投入して攻勢に転じた。すると57分、MFヒカルジーニョがフリーキックを直接ゴールネットに突き刺して、サントスが 1-1 のタイに戻した。しかし、同点にも気負いすることのなかったウニベルシダー・デ・チリは、72分にFWハーラスが決勝点をマーク。その後、タイムアップの笛が鳴るまで集中力を切らさずに、リードを守りきったウニベルシダー・デ・チリが、サントスを相手に貴重な勝利をあげた。

 ウニベルシダー・デ・チリには、充分な統率が図れていた。サントスを相手に決してひるむことなく、前線からボールを奪おうとする積極的な守備で、堂々と立ち向かっていた。グループ3でもチームに貢献していた2トップを中心に、連携や集中力など申し分ない試合内容だった。セットプレー以外でサントスに決定機を作らせなかったことで、彼らは自信をもって敵地に乗り込むことができそうだ。

 対照的にサントスはやや消極的だった。MFゼ・エーリアス、MFボービオ、MFファビーニョの3ボランチの布陣のせいで、攻撃に厚みを加えることができなかった。自慢の2トップもこの日は沈黙。グループリーグ最終節で6点を叩き出した勢いは、どこかに消えてしまったようだった。次節、サントスは背水の陣で臨まなければならないだろう。

 写真; MFネルソン・ピント ( ウニベルシダー・デ・チリ ) と競り合うDFアーバロス ( サントス / 写真右 ) 。

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