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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

セルジーニョの悪夢再び?! 試合中にジェアン気絶、場内は騒然…
第6節 フラメンゴ 0-0 フルミネンセ

 ブラジル全国選手権は、5月28〜29日に第6節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのマラカナンで行われた伝統のクラシコ フラメンゴ×フルミネンセ の「フル・フラ対決」は、両者とも決定力を欠き、0-0 のスコアレスドローに終わった。

 12万人収容のスタジアムに、わずか6,886人という閑散としたスタンドを尻目に行われた同試合は、試合中にFWジェアン ( フラメンゴ ) が気を失い、ピッチに倒れこむ事故が発生。タンカで運ばれるジェアンの姿に、マラカナンは一時騒然とした空気に包まれた。
 試合展開もまた、ジェアンの事故に感化されたかのように、両者とも沈黙した。決定機はあったがゴールに結びつくことはなかった。7千人足らずの観客を満足させるに至らない、ふがいない「フル・フラ対決」だった。

 フラメンゴは13分にDFエンリーキが決定的なシュートを放つも、GKクレーベル ( フルミネンセ ) に阻まれゴールならず。終了間際の89分には、FWオビーナがGKと1対1の決定的な場面もつくったが、シュートが枠外に逸れてしまい、自ら勝ち点3を失う形となった。クッカ監督更迭後も、不安定な戦いぶりが続いているフラメンゴ。ここで踏ん張れなければ、昨年と同じ轍を踏む可能性がないとは言い切れない。

 対するフルミネンセも、勝ち点3のチャンスをみすみす逃してしまった。今季のフルミネンセは、州選手権の後期リオ杯から好調を維持できている。ホマーリオ ( 現バスコ・ダ・ガマ ) 、エジムンド、ハモン ( 以上元Jリーガー ) 、ホージェル ( 現コリンチャンス ) といったベテランに頼っていた昨年とは少し趣が異なっているが、若手主体に切り替わったのが逆に功を奏しているようだ。チームの成熟度そのものはまだまだ完全ではないが、それでいて現在3位。今季のフルミネンセには期待がもてる。

 ちなみに、試合中に倒れてタンカで運ばれたFWジェアン ( フラメンゴ ) は、診断の結果、低血糖症だったことがわかった。数日安静にしたのち、一軍に合流できるとのこと。昨年のセルジーニョ ( 元サンカエターノ / 享年30 ) の二の舞だけは絶対に避けなければならない。

 写真; 前半、ピッチに倒れ、タンカで運び出されたFWジェアン ( フラメンゴ ) 。チームメイトが心配のあまり声をかけるなど、不穏な空気が流れた。

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