第５節　サントス　3-0　アトレチコ・ミネイロ

　ブラジル全国選手権は、5月21〜22日に第５節が行われた。サントスのビラ・ベウミーロで行われた サントス×アトレチコ・ミネイロ は、MFヒカルジーニョが２点をあげる大活躍で、サントスを勝利へと導いた。

　試合は、サントスが90分間を支配した。序盤からたたみかけたサントスは、15分にFWデイビッジがゴール前にボールを供給すると、これをMFヒカルジーニョが冷静に右足で決めて先制。32分には、ドリブルでペナルティエリア内に侵入したFWホビーニョがアトレチコ守備陣を翻弄。自分でシュートを打たずにMFヒカルジーニョにパスを送った。MFヒカルジーニョはこれもまたゴールに流し込んで、サントスに追加点をもたらした。85分にはDFアドリアーノ ( アトレチコ・ミネイロ ) のオウンゴールで試合を決定づけたサントス。終わってみれば、余裕の快勝だった。

　サントスは、２点をリードした後半に、DFアーバロスとFWデイビッジを下げるなど主力を温存させる余裕すら見せた。とりわけ活躍したのはMFヒカルジーニョだったが、陰の立役者は前線の２人とMFルシアーノ・エンリーキだった。この勝利で首位に躍り出たサントス。絶対に負けられない３日後のリベルタドーレスに向けて、弾みのつく勝利となったことは間違いない。

　かたやアトレチコ・ミネイロはこの日の敗戦で、17位にまで順位を落とした。開幕の勢いはどこ吹く風。監督のチッチにも辞任の噂がちらほら出てきている。アトレチコ・ミネイロは次節、ミネイロンでコリンチャンスを迎える。チッチ監督にとって、古巣相手に負けるわけにはいかない重要な試合となるだろう。

　その他の試合では、首位のフルミネンセがコリチーバに 2-4 と逆転負け。そのフルミネンセと同勝ち点のボタフォゴもまた、0-4 とゴイアスに完敗を喫した。２年前の王者クルゼイロは、ホームでパウメイラスを下して単独５位に浮上している。一方で、アトレチコ・パラナエンセはアレーナ・ダ・バイシャーダでも勝てず、最下位に転落した。

　写真；　この日２ゴールを決めたMFヒカルジーニョ ( サントス ) が、ピッチで咆える。