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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

ルイゾン失血退場にも無問題。サンパウロ、連勝で5位に浮上。
第4節 サンパウロ 1-0 コリチーバ

 ブラジル全国選手権は、5月14〜15日に第4節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われた サンパウロ×コリチーバ は、DFファボンの1点を守りきったサンパウロが、1-0 でコリチーバを下した。

 試合は、前半にFWルイゾン ( サンパウロ ) が相手との接触で額を切って出血するアクシデントが発生したことから、早々にFWジエーゴ・タルデッリと交代するなど、多難な立ち上がりとなったサンパウロは、攻めあぐねていた。コリチーバもまた11分にあわやオウンゴールかという場面を迎えるも、GKホジェーリオ・セーニの足に止められるなど、先制することができずに前半を終えた。
 後半、サンパウロのパウロ・アウトゥオーリ監督は、DFアレックスを下げてMFマルコ・アントーニオを投入。4-4-2 を 3-5-2 に変更して、攻撃的な布陣を敷いた。そして68分、サンパウロは右コーナーキックから先制点をマークした。MFマルコ・アントーニオの右足から放たれたクロスを、DFファボンが頭で合わせてゴールネットを揺らした。アウトゥオーリ監督の采配が見事的中した形となった。この1点を最後まで守り抜いたサンパウロが、1-0 でコリチーバを下した。

 サンパウロは、開幕当初こそつまづいたものの、パウロ・アウトゥオーリ監督が上手にチームの統率を図っている。前監督エメルソン・レオン ( 現ヴィッセル神戸監督 ) が築いたサイド攻撃中心の戦術を引継ぎ、それをしっかり守っている。今現在ゴールのないFWジエーゴ・タルデッリ ( サンパウロ州選手権得点ランキング2位 ) がブラジレイロンでもその得点嗅覚を存分に発揮すれば、今年もまた優勝戦線に食い込みそうな予感を感じさせる。

 一方、敗戦を喫したコリチーバだが、今年は決して調子は悪くない。昨年は宿敵アトレチコ・パラナエンセの下に甘んじたが、今年は攻守ともにそつなくこなす安定感が生まれている。この日も負けはしたものの、試合内容では決してサンパウロにひけをとらなかった。GKフェルナンドを中心とした堅守&カウンター戦術は、面白みに欠けるが、ある程度期待通りの結果を残しそうな予感もある。

 その他の試合では、バスコを下したジュベントゥージが4位に浮上。コリンチャンスは、低迷するアトレチコ・パラナエンセを下してパサレラ更迭の影響を払拭した。もっか首位のボタフォゴは、好調アトレチコ・ミネイロを下したものの、得失点差で2位に転落。代わってフルミネンセが首位に浮上した。

 写真; 相手との接触で額を切ったFWルイゾン ( サンパウロ ) 。流れる血が痛々しい。

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