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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

パカエンブー大戦争、ついに勃発?! コリンチャンス、クラシコで無惨に散る。
第3節 コリンチャンス 1-5 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、5月7〜8日に第3節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われた「クラシコ・パウリスタ」 コリンチャンス×サンパウロ は、サンパウロが大量得点でコリンチャンスを一蹴。今季初勝利で順位も9位へと急浮上した。

 今年のサンパウロ州選手権上位2チームの直接対決となったこの試合は、開始早々FWグラフィッチ ( サンパウロ ) がペナルティエリア内でDFマルキーニョス ( コリンチャンス ) に倒されて得たPKを、GKホジェーリオ・セーニが決めて3分にサンパウロが先制。このゴールで波に乗ったサンパウロは、13分FWルイゾン、16分MFダニーロと立て続けにゴールを奪って試合を掌握すると、後半にも47分にFWルイゾン、さらに73分にはDFシシーニョもゴールを決め、完全なるワンサイドゲームを演出した。コリンチャンスは、89分にMFカルロス・アウベルトのゴールで一矢を報いるのが精一杯だった。

 開幕2戦を1分1敗でスタートしたサンパウロにとっては、今後を左右する大きな勝利となった。この日はFWジエーゴ・タルデッリに代わって先発起用されたFWルイゾン ( 元ブラジル代表 ) が2ゴールと爆発。また、レオン采配時から変わらない戦術、サイド攻撃もこの日は大当たりだった。サンパウロは、第3節になってようやく州選手権の頃の輝きを取り戻したようだ。

 対するコリンチャンスは、崩壊寸前の危機に瀕している。コリンチャンスは、先のコッパ・ド・ブラジル5回戦で、格下フィゲイレンセにPK戦の末敗れていた。この敗戦に不満を募らせていたコリンチャーノ ( コリンチャンスのサポーター ) の怒りが、このクラシコでついに爆発。5失点を喫したチームを指揮するダニエル・パサレラ監督を殴打せんとし、コリンチャーノの一人が試合中にピッチに乱入し、一時試合が中断する場面まで起きたのであった。
 この日は、ハーフタイム頃に鳴り響いた「パサレラ辞めろ」コールが、試合終了まで延々と止むことがなかった。ホームで情けない姿を曝けだしたにもかかわらず、MSI のビッグマネーに守られて、のうのうとベンチに座るパサレラの姿が、コリンチャーノの感情を逆撫でしているのだとブラジル国内メディアは報じている。

 「南米の銀河系軍団」と呼ばれる彼らを待ち受けていたのは、ひと昔前のレアル・マドリーに似た失態だった。兼ねてから危惧されてきたパサレラ×コリンチャーノの開戦は、もはや避けられない状況にきている。

 写真右上; チームのふがいない姿に激怒したコリンチャーノが、ベンチにいたパサレラ監督に殴りかかろうと試合中、ピッチに乱入。
 写真左下; 3分、PKを決めたGKホジェーリオ・セーニに駆け寄るサンパウロのイレブン。

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