ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

静まり返る無観客試合…ボタフォゴは日本代表の良き手本。
第2節 ボタフォゴ 3-1 コリンチャンス

 ブラジル全国選手権は、4月30日〜5月1日に第2節が行われた。リオ・デ・ジャネイロのエスタジオ・ルッソ・ブラジレイロで行われた ボタフォゴ×コリンチャンス は、FWアレックス・アウベスらのゴールでボタフォゴが開幕連勝を飾った。

 先のリオ・デ・ジャネイロ州選手権でのサポーター暴動事件に対して協会から無観客試合の罰則を与えられたボタフォゴは、コリンチャンスを迎えたこの日も観客のいない中で試合を行わなければならなかった。スタンドに誰一人いない異様な光景で、試合は進んだ。

 両者とも決定機を作れずにいた前半。先制したのは、コリンチャンスだった。33分にMFホージェルの攻め上がりから、MFマルセーロ・マットスがシュートを放つ。そのこぼれ球に反応したFWジウが頭で押し込んだ。
 しかし後半に入ると、ボタフォゴが逆襲に転じた。49分、ボランチのMFトゥーリオがドリブルでペナルティエリアに侵入すると、DFベトン ( コリンチャンス ) のファウルを誘ってPKを獲得。これをFWアレックス・アウベスがGKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) の逆をつくシュートでゴールネットを揺らし、ボタフォゴが同点に追いついた。
 同点に追いつかれたコリンチャンスも必死で得点を狙いにいったが、追加点をあげたのはボタフォゴだった。74分、後半から投入されたFWマルセリーニョが右サイドに流れて相手守備陣をひきつけると、ゴール前の空いたスペースに飛び込んだMFハモンがボレーシュートを突き刺した。勢いにのったボタフォゴは、88分にもDFドミンゲス ( コリンチャンス ) のファウルで得たPKを再びFWアレックス・アウベスが決めて、勝負を決定づけた。

 昨年は降格争いの渦中にいたボタフォゴだが、今年は開幕で連勝を飾るなど幸先の良いスタートを切った。バスコ・ダ・ガマから加入したFWアレックス・アウベスを軸にした厚い攻撃が効いている。名門復活へ意欲を見せているのはアトレチコ・ミネイロのみならず。ボタフォゴもまた然りであろう。開幕連勝のボタフォゴは、サントス、フルミネンセと並び勝ち点6で上位につけている。次節のバスコ・ダ・ガマとのクラシコにも期待がもてそうだ。
 ちなみに、やがて「無観客試合」なるものを近いうちに体験するであろう日本代表にとって、この日のボタフォゴはある意味で良いお手本になるのではないだろうか。

 対するコリンチャンスは、2戦を終えて1分1敗の勝ち点1。大型補強の甲斐もなく、結果を残せていない。そのコリンチャンスは、次節モルンビーでサンパウロとのクラシコを控えている。ある程度納得のいく結果を残さなければ、パサレラ監督の進退問題に発展しかねないだろう。

 その他の試合では、アトレチコ・ミネイロはポンチ・プレッタと 3-3 のドロー。2年前の王者クルゼイロは、3-2 でインテルナシオナウを振り切った。また、昨年の王者サントスは、アウェイでコリチーバを下して首位に立っている。

 写真; PKながら2ゴールで勝利に貢献したFWアレックス・アウベス。今季のボタフォゴの運命は、彼にかかっている。

ブログサイトマップ