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Campeonato Brasileiro 2005 〜ブラジル全国選手権〜

わずか70日足らずでパサレラを解任したMSI。監督探しも迷走中。
コリンチャンス、元アルゼンチン代表監督ダニエル・パサレラを解任。

 ブラジル全国選手権で開幕3戦未勝のコリンチャンスが今、揺れている。
 5月11日、コリンチャンスが3月上旬に招聘した新監督のダニエル・パサレラを解任した。大型補強に見合う成績を目指すコリンチャンス。MSIの大型補強プランでは、FWバグネール・ラブ ( CSKAモスクワ ) に次ぐ失策となった。

 先のサンパウロ州選手権での不調を理由に更迭されたチッチ前監督の後釜として、MSI が白羽の矢を当てたのが元アルゼンチン代表監督のパサレラ氏だった。賛否両論の渦巻く中、テベスやドミンゲスなどアルゼンチン人の主力化でコリンチャンスを州選手権2位に押し上げた手腕が評価され、引き続き指揮をとっていた。
 だが、コッパ・ド・ブラジルでフィゲイレンセを相手に敗退したのと時を同じくして、ブラジレイロンではサンパウロを相手に完敗。兼ねてからパサレラに対して不満を募らせていたコリンチャーノの怒りが頂点に達してしまい、今回の辞任劇に発展した。

 これを受けてコリンチャンスは、次の監督探しに躍起になっている。今回コリンチャンスが最も力を入れたのは、エメルソン・レオン ( 元サンパウロ / 現ヴィッセル神戸監督 ) だった。しかし、レオン本人は、今回のオファーに対して「ヤスとカズ、そしてヴィッセルのために神戸に来た。これからヴィッセルというクラブを育て直そうとしているときにブラジルに戻るなんてありえない」と、月40万レアル ( 約1700万円 ) のオファーをきっぱりと断った。
 他にも様々な人材が候補に挙がったが、バンデルレイ・ルシェンブルゴ ( レアル・マドリー監督 ) 、ルイス・フェリッピ・スコラーリ ( ポルトガル代表監督 ) 、ネルシーニョ ( 名古屋グランパスエイト監督 ) の3人にも、監督就任を断られたコリンチャンス。当面はマルシオ副監督がチームの指揮をとることになりそうだ。

 今回の騒動に関してMFカルロス・アウベルトは、「我々の目的は試合に勝つということ。監督が代わっても、これは変わらない」と語った。あくまで影響がないことを強調したようが、コリンチャンスはしばらく辛抱の時期を過ごすことになるかもしれない。

 写真右上; 先のクラシコで惨敗を喫して、スタジアムを後にするダニエル・パサレラ ( 元コリンチャンス監督 ) 。その背中には哀愁が漂う。
 写真左下; しばらくの間コリンチャンスを指揮すると思われるマルシオ・ビッテンコウルチ副監督。

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