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Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

至上命題は「必勝」  ボカ、クラシコで辛くも面目を保つ。
後期第14節 ボカ・ジュニオールス 2-1 リーベル・プレート

 アルゼンチン1部リーグは、5月21〜22日に 2004-2005 シーズンの後期第14節が行われた。首都ブエノスアイレスのラ・ボンボネーラで行われた「エル・スーペルクラシコ」 ボカ・ジュニオールス×リーベル・プレート は、途中出場のFWデルガードが決勝弾をあげて、ボカを勝利へと導いた。

 試合は、両者の意地と意地がぶつかりあった激しい試合になった。されど、それこそが「エル・スーペルクラシコ」の真髄でもある。13分、ラ・ボンボネーラの大観衆のただならぬ気迫に呑まれたリーベルの不意をついて、FWギジェルモ・バロシュケロットが先制ゴールをマークした。5試合ぶりにスタメン復帰を果たしたその期待に応える、価値あるゴールだった。
 絶対に負けたくないリーベルは、後半開始早々の46分にMFルイス・ゴンサーレスのゴールで同点に追いついた。しかし、12人目の選手こと「ボケンセ」の絶対的な支持の後押しを受けていたボカが、終盤に試合を動かした。MFグリエルミンピエトロに代わって投入されたFWマルセーロ・デルガードが、81分にゴールをあげてリーベルを黙らせた。ボカは、前期の借りを返すにふさわしい勝利をあげた。

 ボカは、このクラシコでこそ勝利を飾ったものの、それでもなお10位と調子は決して思わしくない。前期に優勝を逃していたボカにとって、来季リベルタドーレス出場のためにも大事なリーグであったはずの 2005年だが、後期もすでに首位との勝ち点差が9とかなり開いており、後期の優勝もほぼ絶望に近いといえる。今さらながらではあるが、やはりFWテベスの抜けた穴があまりに大きすぎたと言わざるをえない。

 対するリーベルにも、不安要素が山積みだ。絶対に勝っておかなければならない重要な試合を落としたことで、リーベルにとっても優勝の可能性が低くなったことは事実なのだ。この敗戦で足踏みをくらったリーベルは、ラシンにも抜かれて4位に転落。こちらもまたリーグ優勝が遠のいてしまっている。さらに、ここにきて攻守の要でもあったMFマスチェラーノの移籍騒動が浮上してしまった。
 深刻なのは、ボカだけにあらず。リーベルも、今年は非常に危ないシーズンを送っている。

 その他の試合では、上位陣のベレスとエストゥディアンテスが揃って勝利を飾って、それぞれ勝ち点を伸ばした。鬼軍曹シメオネ率いるラシンを含めた3チームが、後期の栄冠を争うことになりそうだ。

 写真; 絶対に負けられないクラシコで栄えある勝利を飾ったボカ。写真は、試合終了後に喜びを分かち合うFWパレルモとGKアボンダンシエーリ。

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