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FIFA World Cup 2006 〜FIFAワールドカップ2006南米予選〜

首位独走態勢に入ったアルゼンチン。勝負を決めたのはリケルメの千里眼。
第13節 アルゼンチン 1-0 コロンビア

 2006W杯の南米予選は、3月29〜30日に第13節が行われた。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスのエル・モニュメンタルで行われた アルゼンチン×コロンビア は、クレスポの決勝弾でアルゼンチンが勝ち点3を加え、予選首位を堅守した。

 試合は、どちらに転ぶかわからない緊迫感が感じられた。17分にリケルメが倒されて得たフリーキックをリケルメが直接狙えば、26分にはコロン所属のMFエルナンデス ( コロンビア ) がミドルレンジから果敢にシュートを放つなど、両者ともに積極的な攻撃サッカーを展開した。総じて攻める時間が長かったのはアルゼンチンだったが、前半はコロンビアの堅い守備を前に得点をあげられなかった。

 3ボランチだったアルゼンチンは、56分に中盤の守備の要MFマスチェラーノを下げて、FWガジェッティを投入した。ペッケルマンのこの采配が10分後に最高の形となって結果に結びついた。そのFWガジェッティが右サイドからコロンビア最終ラインの裏へ抜け出して中央にグラウンダーのクロス。これを詰めていたFWクレスポがファーサイドに決めて、アルゼンチンがようやく得点を奪ったのである。この1点を守り抜いたアルゼンチンが、強豪コロンビアを下した。

 先の一連の攻撃の起点になったのが、中央のややひいた位置でボールを受けたMFリケルメだった。サビオラに出したと思われたリケルメのパスが、その右いっぱいに開いていたFWガジェッティに渡ったのである。誰もが目にとめていなかったFWガジェッティの位置を、リケルメはしっかりと見ていた。
 ペッケルマン就任後、MFアイマールの怪我も重なって出場機会が増えたリケルメは、今やアルゼンチン代表のゲームメイカーとしての地位を不動のものにしつつあるようだ。

 対するコロンビアは決して調子は悪くないが、現在の順位ではW杯予選突破が非常に難しい6位にある。この試合では、守備的な戦術で確実に勝ち点を奪いにいったのだが、41分にMFファビアン・バルガスが2枚目のイエローで退場になるなど、自ら形勢不利の状況をつくりあげてしまった。
 5位以内に入ることが至上命題のコロンビアにとっては、ブラジル、アルゼンチンとの対戦が残っていないのが救いである。残り5試合で鍵になるのは、同じ勝ち点のペルー、チリとの対決になるだろう。

 次節、第14節は 6月4日 。 アルゼンチンは、標高2,800m の高地にあるキトに乗り込んで3位エクアドルと対戦する。

 写真; 先制ゴールを決めたFWクレスポ。監督の信頼も厚く、今もっとも脂がのっている「できる男」である。

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