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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

無傷の開幕5連勝! 「優勝の最有力候補」に、死角…なし?
グループリーグ第5節 グループ5 ナシオナル・モンテビデオ 1-2 リーベル・プレート

 コッパ・リベルタドーレスは、4月21日にグループ5の第5節が行われた。モンテビデオのエスターディオ・パルケ・セントラルで行われた ナシオナル・モンテビデオ×リーベル・プレート は、3-1 でリーベルが順当に勝ち点3を得た。開幕から5連勝で勝ち点を15に伸ばしたリーベルは、最終節を待たずしてグループ5の首位が確定。決勝トーナメント進出一番乗りとなった。

 先制したのは、ナシオナル・モンテビデオだった。開始早々の4分にMFグスターボ・メンデスが速攻からゴールネットを揺らして、リーベルの出鼻をくじいた。しかし、この程度で崩れないのが今のリーベル。33分にFWホセ・サンドからのパスを受けたMFオスカール・アウマーダ ( リーベル ) が同点弾を叩き込むと、63分にはゴール前でのこぼれ球をFWホセ・サンドが押し込んで逆転に成功した。ボール支配率においても逆転したリーベルは、77分にもMFヘースス・メンデスのスーパーゴールで追加点をあげ、勝負を決めた。

 ナシオナル・モンテビデオは、言わずと知れたウルグアイの名門。トヨタカップでも、記念すべき第1回 ( 1981年 ) と第9回 ( 1988年 ) で2度来日しており、日本人にも比較的なじみのあるクラブチームだ。だが、上記の数字が示すとおり、ナシオナルが最後にリベルタドーレスを制したのも1988年になる。近年リベルタドーレスで低迷している同クラブは、現在勝ち点3でグループ5の最下位。今年もまた決勝トーナメント進出の夢は潰えそうである。

 対するリーベルは、現在南米最強と賞賛されるほど調子がいい。並居る強豪にも動じず自分たちのサッカーを貫き、そして確実に勝利に結びつけている。マスチェラーノ、ルチョ、レデスマの中盤がとりわけ好調なのだ。積極的なプレスからボールを奪って相手のリズムを崩すなど、チーム内の意思統一もしっかり図れている。さらに、成長著しいFWガストン・フェルナンデスの存在も大きい。FWフェルナンド・カベナーギを擁した昨年にも劣らない戦力を、今のリーベルは持っている。
 もっか今年のリベルタドーレス優勝最有力候補との呼び声も高いリーベル・プレートだが、マスチェラーノら主力には移籍の噂が絶えない。強いことには違いないが、死角がないかと聞かれれば、そうでもなさそうである。

 写真; MFロドリーゴ・バスケス ( ナシオナル・モンテビデオ ) からボールを奪うFWマルセーロ・サラス。

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