ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

劇的な勝ち越し弾! 無敵軍団に土をつけたイレブン、アレーナを彩る。
グループリーグ第4節 グループ1 アトレチコ・パラナエンセ 2-1 アメリカ・デ・カリ

 コッパ・リベルタドーレスは、4月14日にグループ1の第4節が行われた。コリチーバのアレーナ・ダ・バイシャーダで行われた アトレチコ・パラナエンセ×アメリカ・デ・カリ は、土壇場で勝ち越しに成功したアトレチコ・パラナエンセが、大一番で貴重な勝ち点3を獲得。グループリーグ突破に向けて希望が見えてきた。

 試合は、気迫で勝ったアトレチコ・パラナエンセが決定機を何度も演出した。23分、GKビアファーラ ( アメリカ・デ・カリ ) のパンチングしたボールを拾ったDFバロイがシュートを放つも、これはゴールのはるか頭上を越える。だがこれを皮切りに何度も決定機を作ったアトレチコ・パラナエンセは、39分にカウンターから最後はMFファブリッシオが押し込んで先制。絶対に負けられない試合で先取点を奪ったことで、チームはリズムにのり、猛攻を仕掛けた。しかし、前半も終了間際の44分に、MFバンゲーロ ( アメリカ・デ・カリ ) のPKで同点に追いつかれると、後半はどっちつかずの不穏な展開をみせた。
 後半に入り、58分にDFマルコンがあわやという場面を作るも、GKビアファーラ ( アメリカ・デ・カリ ) の堅守に阻まれ、ゴールならず。どちらに転ぶかわからない試合が決着を見たのは、試合終了間際の89分だった。攻めあがったMFアラン・バイーアのラストパスを、途中出場のFWリーマ ( アトレチコ・パラナエンセ ) が値千金の決勝ゴールを決めて、劇的な勝利を飾ったのである。

 この日ホームのアトレチコ・パラナエンセは、昨年のブラジル全国選手権で2位につけた強豪。だが、昨年の主力を放出した今年は苦戦が強いられるとみられていた。現にこのリベルタドーレスでも1勝1分1敗と、決して見上げた数字ではなかった。グループリーグ突破は無理と地元メディアもささやいていたが、そんな声もこの日の勝利で吹き飛ばすことができたようだ。FWワシントン ( 現;東京ヴェルディ1969 ) や、MFジャジソン ( 現;シャフタール・ドネツク ) らの抜けた穴を埋めるまでには至っていないが、有望株MFフェルナンジーニョらは健在。最終節のインデペンディエンテ・メデジン ( コロンビア ) 戦で勝ち点3を得られれば、グループリーグ突破は自ずと見えてくる位置にきた。

 アメリカ・デ・カリは、もっかリベルタドーレス3連勝中と無敗街道の真っ只中にいた。ミーナ・ポーロ、ビジャレアルで組まれる2トップの威力はグループ屈指の強さを誇り、3試合で6得点と結果を残していた。そんな中、遠路はるばるブラジル南部のコリチーバまで乗り込んだこの日も、当然の如く勝つ腹積もりでいたのだろうが、そうは問屋が卸さなかったようだ。しかし、負けはしたものの、決して崩れきった様子はなかったアメリカ・デ・カリ。3位との勝ち点差は5も開いており、残り2戦で連敗でもしない限り、グループリーグ敗退の可能性はきわめて低いと言えるだろう。

 写真; アレーナ・ダ・バイシャーダで改心の決勝弾を決めたFWリーマ。

ブログサイトマップ