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Campeonato Paranaense 2005 〜パラナー州選手権〜

カズを育てた地のクラシコ。「500ゴール目」でコリチーバが優勝に王手。
決勝 1st.Leg コリチーバ 1-0 アトレチコ・パラナエンセ

 パラナー州選手権は、4月10日に決勝 1st.Leg が行われた。州都クリチーバのエスタジオ・ピニェイロンで行われた「クラシコ」 コリチーバ×アトレチコ・パラナエンセ は、DFハフィーニャのあげた1点を守りきったコリチーバが、アトレチコ・パラナエンセを下して優勝に王手をかけた。

 パラナー州を代表する有名なクラシコは、この日で326試合目を数えた。過去には、このクラシコにカズこと三浦和良 ( 当時コリチーバ所属 ) の名が刻まれたこともあった。そんな長き歴史と伝統に支えられたクラシコで、またひとつ歴史的な記録が生まれた。カウンターからDFハフィーニャが叩き出したゴールが、同対戦の500ゴール目となったのである。観客動員数こそ 13,693人とふるわなかったが、コリチーバ×アトレチコ・パラナエンセ がパラナー州サッカーの歴史そのものであることには変わりないのである。

 試合は、好調のFWデニス・マルケスを軸にアトレチコ・パラナエンセが攻勢に出たが、DFミランダ ( コリチーバ ) がイエロー覚悟の身体を張ったディフェンスで相手の攻撃をつぶすなど、一進一退の攻防になった。両者とも決定的なチャンスをつくったが、フェルナンド ( コリチーバ ) 、ジエーゴ ( アトレチコ・パラナエンセ ) と両GKの好守連発もあって、均衡はなかなか破れなかった。
 その均衡が敗れたのが75分。カウンターからFWヌーニェスが左サイドを突破して、グラウンダーのクロスをゴール前に供給。走りこんでいたDFハフィーニャが、落ち着いてゴールマウスに流し込んでコリチーバが先制した。FWヌーニェスの動きにつられてしまったGKジエーゴらアトレチコ・パラナエンセ守備陣は、ボールをただ見送るしかできなかった。

 この勝利で、州選手権優勝へと一歩近づいたコリチーバ。数年間アトレチコ・パラナエンセの前に涙を呑んできた苦い過去を払拭するためにも、今年は優勝といきたいところであろう。

 片やアトレチコ・パラナエンセには痛すぎる敗戦となった。次節はアレーナ・ダ・バイシャーダ ( 正式名称;エスタジオ京セラ ) で戦えるメリットもあるが、この日の彼らを見た限りでは決して期待はできない。FWワシントン、MFジャジソンの抜けた穴は、想像をはるかに超えるほど大きいようである。

 写真; 昨年からコリチーバを率いているロペス監督。

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