ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Carioca 2005 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

華麗なる逆転勝利! フルミネンセが統一王者に君臨。
前後期王者決定戦 2nd.Leg ボウタ・ヘドンダ 1-3 フルミネンセ

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権は、4月17日に前後期王者決定戦の 2nd.Leg が行われた。マラカナンで行われた フルミネンセ×ボウタ・ヘドンダ は、フルミネンセが快勝。1st.Leg のビハインドをひっくり返して、同州の統一王者に君臨した。

 1st.Leg を 3-4 で負け越していたフルミネンセは、勝つためには2点差以上の勝利が必要だった。だが、フルミネンセは序盤リズムにのれず、先制したのはボウタ・ヘドンダだった。ロングフィードから最終ラインの裏に抜け出したFWファービオが、ペナルティエリア内の左45度のあたりで左足を振り抜いた。このシュートが、GKクレーベル ( フルミネンセ ) とゴール左ポストのわずかな隙間をすり抜けた。7分の出来事だった。
 フルミネンセは、残された83分間で3点が必要になってしまったわけだが、この失点がフルミネンセの発奮材になった。失点をうけて良い意味でふっきれたイレブンは、試合の流れを自分たちのほうへと引き込んでいった。中盤を押し上げ攻勢に出たフルミネンセは、ハーフタイム直前にFWトゥッタが決めたことによって、いい流れのまま後半を迎えることができた。
 勢いの差がでた後半は、最初から完全にフルミネンセのペースだった。67分にMFマルコン ( フルミネンセ ) が右からのクロスを頭で押し込んで、トータルスコアを 4-4 のタイに戻すと、後半ロスタイムの92分にはDFアントーニオ・カルロス ( フルミネンセ ) がゴール前の混戦から値千金の決勝弾を突き刺した。終了間際に訪れた、劇的な逆転勝利だった。

 フルミネンセは今季、フラメンゴからMFフェリッピを、サントスからMFプレット・カーザグランジを獲得。MFホージェル ( 現コリンチャンス ) 放出の穴を埋めるべく、積極的な補強を推し進めた。前期グアナバーラ杯こそ不振に終わったものの、チームの結束が強まった後期リオ杯ではバスコ・ダ・ガマ、フラメンゴを破って優勝。大会を通して目立った活躍をみせたのは、GKクレーベルとMFプレット・カーザグランジ、そしてFWトゥッタだった。ピッチの中央を占める選手が安定しているチームは、やはり強い。

 この試合で逆転負けを喫したことで惜しくも準優勝に終わったが、ボウタ・ヘドンダは周囲の予想を覆す大健闘をみせてくれた。足りないネームバリューを組織力と巧みな戦術で見事に補い、前期グアナバーラ杯を制覇。後期もベスト4と、リオ・デ・ジャネイロ州の中では最も安定感のあるサッカーをしていたと言えるのではないだろうか。

 写真; 栄えあるリオ・デ・ジャネイロ州の頂点に輝いたフルミネンセ。優勝トロフィーも輝いている。

ブログサイトマップ