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Campeonato Carioca 2005 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

取られたら取り返す! ボウタ・ヘドンダ、倍返しで先勝。
前後期王者決定戦 1st.Leg フルミネンセ 3-4 ボウタ・ヘドンダ

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権は、4月10日に前後期王者決定戦の 1st.Leg が行われた。マラカナンで行われた フルミネンセ×ボウタ・ヘドンダ は、後半に入って怒涛の猛攻を見せたボウタ・ヘドンダが先勝した。

 攻撃的な戦術を主体とする両者の戦いは、壮絶な点の取り合いになった。試合は、開始早々の1分にFWトゥッタが一気に攻めあがると最後はMFプレット・カーザグランジが押し込んで先制。その4分後にはFWレアンドロが追加点をあげ、2点のリードを奪った。開始からわずか5分で形成優位に立ったフルミネンセは、さらにFWレアンドロが積極的にゴールを狙うなど、完全にボウタ・ヘドンダを圧倒した。
 だが、前半のボール支配率40%未満だったボウタ・ヘドンダは、後半に入った途端、生まれ変わったかのように息を吹き返した。前半44分のゴールを含め、MFアドリアーノ、FWトゥーリオのゴールで逆転に成功。さらに84分のFWゲーラのゴールで、フルミネンセから2点のリードを奪い返した。2nd.Leg が残されているフルミネンセも、88分にFWトゥッタが1点を返したが、時すでに遅し。後半のフルミネンセは、序盤の勢いを完全に失っていた。

 先週、フラメンゴを相手に快勝で王者に輝いたフルミネンセは、前半こそ勢いにのっていたものの、後半になって失速。質の高い動きで中盤を制圧していたMFマイコンとMFプレット・カーザグランジの2人を後半18分に退けたことで不安定になったところを、ボウタ・ヘドンダに突かれた形となった。アーベル・ブラーガ監督は試合後、この2人を下げた己の「愚行」を悔やんでいた。

 対するボウタ・ヘドンダは、統率されたカウンター戦術で大逆転勝利を飾った。2点のビハインドをひっくり返すあたりは、今季の彼らの好調ぶりを物語るに充分なものだった。ゲーラ&トゥーリオの2トップの調子も普段以上に際立っており、一度波に乗れば爆発必至の前線と言われるまでに成長した。次節 2nd.Leg でもまた、素晴らしい攻撃を披露してくれることだろう。

 この勝利でボウタ・ヘドンダは、0-1で負けても優勝できる非常に優位な立場に立った。フルミネンセは次節、2点以上の差をつけなければ優勝することはできない。ブラジレイロン1部の意地をどこまで見せることができるか… 4月17日のフルミネンセの反撃に注目が集まっている。

 写真; 5分、GKルゴン ( ボウタ・ヘドンダ ) をかわして、シュートを放つFWレアンドロ ( 写真中央 ) 。

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