第16節　ポルトゥゲーザ　2-1　サンパウロ

　サンパウロ州選手権は、3月29,31日に第16節が行われた。パカエンブーで行われた ポルトゥゲーザ×サンパウロ は、2-1 で18位のポルトゥゲーザが首位サンパウロを撃破。サンパウロはあと１勝で優勝を決めるはずが、ここにきて足踏みをくらっている。

　9枚ものイエローカードが飛び交った荒れた試合の、主導権を握ったのはなんとポルトゥゲーザだった。サンパウロの序盤の猛攻をしのぎきると、22分にFWワシントンのゴールで先制点を奪った。カウンターからワンチャンスをものにしたポルトゥゲーザは、徐々にボールをもつ時間が増えていった。劣勢に追いやられたサンパウロは、40分にDFジュニオールの同点弾で追いつくと、後半にも攻勢に出て逆転勝利を狙ったが、58分に再びFWワシントンにゴールを決められると、その後は決定力不足も重なり敗れ去った。

　価値ある勝利で15位に浮上したポルトゥゲーザは、今季の州選手権一番の出来で、首位サンパウロの勢いを封じ込めた。圧巻だったのは、ウィウトン・ゴイアーノ、アレシャンドレで形成された２ボランチだった。MFダニーロ、MFマルコ・アントーニオらに仕事をさせず、サンパウロを封印。とても下位にいるクラブとは思えない活躍ぶりだった。

　一方でサンパウロは、ここまで無敗できた同州選手権でまさかの初黒星を喫してしまった。無敗優勝に気合い充分だったイレブンの希望とは裏腹に、報われなかった非情な結果は、次節にも影響を及ぼしそうである。その次節、サンパウロの相手は、宿敵サントス。まだ優勝の可能性が消えていないサントスは、サンパウロの優勝を阻止せんと全力で試合に臨むことが予想される。
　白熱のサンパウロ州選手権もついに佳境を迎えた。激戦が予想される「クラシコ」で、サンパウロが優勝を決めるのか、はたまたサントスが大逆転優勝に望みをつなぐのか…。目が離せない大一番は、モジ・ミリンのホームスタジアム「ウィウソン・ジ・バーロス」で4月3日に行われる。

　その他の試合では、２位サントスがウニオン・サンジョアンを相手に2-2のドローに終わり、３位転落。代わってグアラニーを下した３位コリンチャンスが２位に浮上している。

　写真；　MFミネイロ ( サンパウロ ) のドリブルを、後方まで戻ったFWクレーベル ( サンパウロ ) が身体を張って止めに入る。