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Campeonato Mineiro 2005 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

大乱闘は杞憂に変われり。 クルゼイロ、4年連続の決勝進出!
準決勝 2nd.Leg クルゼイロ 0-0 アトレチコ・ミネイロ

 ミナス・ジェライス州選手権は、4月3日に準決勝 2nd.Leg が行われた。ミネイロンで行われた「クラシコ」 クルゼイロ×アトレチコ・ミネイロは、0-0 のスコアレスドロー。2試合合計 1-0 で、クルゼイロが4年連続の決勝戦進出を果たした。

 FWフレッジのゴールで 1st.Leg を制していたクルゼイロの優位は変わらなかった。 2nd.Leg の同試合は、逆転勝利に必死のアトレチコ・ミネイロが開始早々猛攻をしかけた。だが先勝の余裕からか、クルゼイロ守備陣は落ち着いた対応をみせ、35分のMFホドリーゴ・ファーブリ ( アトレチコ・ミネイロ ) がMFキリーノからのパスをダイレクトでシュートを放った場面でも、GKファービオ ( クルゼイロ ) が片手一本で止めるなどして、アトレチコ・ミネイロにゴールを割らせなかった。主導権こそ相手に握らせていたが、「負けなければいい」クルゼイロが、0-0 でクラシコに終止符を打った。。ちなみに、この日は昨年のような大乱闘は起きなかった。

 2003年の「三冠」を取り戻すべく、躍起になっているクルゼイロだが、今年は可能性が感じられるチームになった。昨年アトレチコ・パラナエンセをブラジル全国選手権準優勝 ( 2位 ) に導いた名将レビル・クウピ監督の招聘は、チーム復活の確かな足がかりとなっている。ところで、レビル・クウピ監督はクルゼイロ入団当時、クルゼイレンセからはあまり歓迎されていなかった。ルシェンブルゴやエステバン・ソアーレス、シャムスカのうちの誰かに監督になってほしいという声が多くあったからだ。決勝進出が決まった今、「望まれなかった監督」の背中はクルゼイレンセの目にどう映っているのだろう。

 アトレチコ・ミネイロにとっては、悔やまれる試合になった。攻守の要のMFキリーノが前半の負傷でハーフタイムに下がると、後半は気合いが空回りしていたかのようにも感じられた。アトレチコ・ミネイロは2001年の優勝以来、州選手権でも全国選手権でも美酒から遠ざかっている。昨年の全国選手権では首の皮一枚で降格を免れるという、名門らしからぬふがいない姿をさらした。復活への意欲は、きっとクルゼイロのそれを上回っていたはずだが、準決勝敗退の憂き目に合ってしまったアトレチコ・ミネイロ。同州最多優勝回数を誇る同クラブが、再び陽の目を見られる日はくるのだろうか。
 危惧された昨年のような大乱闘は起こらず、平穏に終えたベロ・オリゾンチのクラシコ。この数日後、アルゼンチン人のプロコッピオ・カルドーソ監督は、クラシコ敗戦が引き金となってアトレチコ・ミネイロから解雇通告を受けた。

 2005年のミナス・ジェライス州選手権決勝は、クルゼイロ×イパチンガ の顔合わせに決定。大方の予想はクルゼイロ絶対優位だが、伏兵の大どんでん返しにも期待したいところである。

 写真; クラシコの勝負を左右したFWフレッジ。この日は無得点に終わったものの、1st.Leg でのゴールでチームに大きく貢献した。

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