Campeonato Carioca 2005 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜 カリオカなら誰もが見たい「フル・フラ」対決、フルミネンセが王者に輝く。
後期リオ杯 決勝 フラメンゴ 1-4 フルミネンセ
リオ・デ・ジャネイロ州選手権は、4月3日に後期リオ杯の決勝が行われた。マラカナンで行われた「クラシコ」 フラメンゴ×フルミネンセ は、4得点のゴールラッシュを見せたフルミネンセの優勝で閉幕した。
地元リオ・デ・ジャネイロではそれぞれの名前の語頭をとって「フル・フラ対決」と呼ばれる試合は、成熟度の差が結果に現れた。前半はゴールこそ生まれなかったが、全く決定機を作れなかったフラメンゴに対し、フルミネンセは29分にMFガブリエウのコーナーキックからFWレアンドロがあわや先制の場面をつくるなど、完全に主導権を握っていた。 0-0で折り返した後半早々に試合が動いた。49分、ペナルティエリア内に侵入したMFフアン ( フルミネンセ ) をDFヒカルド・ロペス ( フラメンゴ ) が後からタックル。このファウルで得たPKをFWトゥッタが決めてフルミネンセが先制すると、その2分後にはFWトゥッタとMFジエーゴの連携でフラメンゴ守備陣を翻弄し、最後はFWレアンドロが押し込んで、リードを2点差に広げた。意気消沈のフラメンゴはその直後から猛反撃に転じたが、これによって間延びした中盤のスペースをフルミネンセは見逃さなかった。70分、途中出場のFWアレックスが3点目を決めると、74分にはこれまた途中出場のMFプレット・カーザグランジが華麗なドライブシュートを叩き込んでフラメンゴにトドメをさした。敗色濃厚となったフラメンゴは、後半ロスタイムにMFジーニョのゴールで一矢報いるのが精一杯だった。 今季のリオ・デ・ジャネイロ州選手権は、前期には伏兵が、後期には名門がそれぞれ決勝に進出して激闘を繰り広げた。4月10日と17日に行われる同州選手権のチャンピオンシップ 「 ボウタ・ヘドンダ ( 前期王者 ) ×フルミネンセ ( 後期王者 ) 」 では、きっとハイレベルな攻防が繰り広げられることだろう。
写真右上; 後期リオ杯を制したフルミネンセ。これは、早期敗退した前期グアナバーラ杯のことを忘れさせるに充分なものである。 |