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Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

これは悪夢か幻か?! 前期王者を相手にリーベル守備陣崩壊…
後期第8節 ニューウェルス 4-2 リーベル・プレート

 アルゼンチン1部リーグは、4月10日に 2004-2005 シーズンの後期第8節が行われた。ロサーリオのエスターディオ・エル・コロッソで行われた ニューウェルス×リーベル・プレート は、ニューウェルスが大逆転勝利をおさめた。

 前半は完全にリーベルのペースだった。今年イタリアから戻ってきたFWエルネスト・ファリアスが8分に先制弾をマークすると、13分にはMFガジャルドのパスを再びFWファリアスが決め、早々と2点のリードを奪った。好調を維持しているMFマスチェラーノ、MFルイス・ゴンサーレスを中心に、完璧ともいえる戦いをしていたリーベル。対して全く自由のきかなかったニューウェルス。この試合はこのまま進むと思われた。
 だが後半、両者の形成は完全に逆転した。50分、MFフェルナンド・ベルスキがゴールを決めると、不安定になったリーベル守備陣の背後を突いて、53分にMFルーベン・カプリアが決めて同点に追いついた。66分にはPKをFWオルテガが決めて逆転に成功したニューウェルスは、後半ロスタイムにMFフェルナンド・ベルスキが再びゴールを決めて、リーベルの息の根を止めた。前半の開始8分間で2点をあげたリーベルと、後半の開始8分間で2点を返したニューウェルス。「追う者と追われる者では追う者が有利」という定説通り、最後に笑ったのはニューウェルスだった。

 ホームのニューウェルスは、前半の沈黙がまるで嘘のように後半覚醒した。アルセーニオ・リベッカ監督 ( ニューウェルス ) は、前半間延びしていたフォーメーションをハーフタイムに修正。最終ラインの押し上げを図ってコンパクトな中盤をつくったことで、早めのプレスをかけることに成功した。そして何よりも素晴らしかったのが、FWアリエル・オルテガ ( 元アルゼンチン代表 ) だった。たった一人で古巣を翻弄、チームの逆転勝利に多大な貢献を果たした。この勝利でチームも一気に6位に浮上。前期に続く後期制覇に望みをつないでいる。

 対するリーベルにとっては、屈辱的な敗戦となった。50分を境にDFアメーリ、DFクローサら守備陣の連携が崩壊、見るも無残な醜態をさらしてしまった。そこに、現在リベルタドーレス4連勝中の勢いは微塵も感じられなかった。前半の45分を完全に支配しながら後半に4失点を喫した既成事実を、リーベルは真摯に受けとめなければならない。首位に返り咲けなかった2位リーベルの次節の相手は、強敵キルメス。この敗戦を契機に、チームが壊れないことを祈るばかりだ。

 その他の試合では、ボカが 4-1 で首位ロサーリオ・セントラルを撃破。リベルタドーレスでのパチューカ戦をきっかけに調子を上げているようだ。また、MFシメオネを擁するラシン・クルブが、3-1 でインデペンディエンテを下して、勝ち点でリーベルに追いついている。

 写真; 後半、ことごとくリーベル守備陣を翻弄したFWアリエル・オルテガ。切れ味鋭いドリブルはいまだ健在である。

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