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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

絶好調のアメリカ・デ・カリ、優勝候補に名乗りをあげる。
グループリーグ第3節 グループ1 アメリカ・デ・カリ 3-1 アトレチコ・パラナエンセ

 コッパ・リベルタドーレスは、3月10日にグループ1の第3節が行われた。コロンビアのカリにあるエスターディオ・パクアル・ゲレーロで行われた アメリカ・デ・カリ×アトレチコ・パラナエンセ は、絶好調のアメリカ・デ・カリが勢いの差でアトレチコ・パラナエンセを沈めた。

 試合は序盤から激しい攻防が展開された。まず6分に、MFフェルナンジーニョがゴールを脅かしたが、これはGKビアファーラ ( アメリカ・デ・カリ ) の好守に阻まれた。その4分後には、MFビジャレアル ( アメリカ・デ・カリ ) が惜しいシュートを放つなど、負けられない両者の意地が激しくぶつかりあった。
 意地が肉薄している試合では、現在の調子の差が結果になって現れる。35分に左サイドを攻め崩したアメリカ・デ・カリは、FWレアンドロ・ミーナが頭で合わせて先制すると、44分にはカウンターからまたもFWレアンドロ・ミーナがゴールを奪い、2-0で前半を折り返した。

 後半に入ると、意地だけで戦っていたアトレチコ・パラナエンセがMFマリンの直接フリーキックで点差を縮めた。そして、61分には機能していなかったFWリーマに代えて若手のFWアロイージオを投入、一気に流れを自分たちのほうへと呼び込もうと試みた。だが、その3分後にMFフェレイラ ( アメリカ・デ・カリ ) に追加点を決められると、MFホドリーゴ・ソウトを下げてMFファブリッシオを入れたこの交代が裏目に出てしまい、流れを自ら手放してしまった。

 この試合で勝利をおさめたアメリカ・デ・カリは、予備戦から数えて破竹の5連勝。チーム状態や調子だけで判断するなら、おそらくグループ5のリーベル・プレートと張り合えるほどにノッている。南米大陸では今、悲願の南米制覇を狙うアメリカ・デ・カリを優勝候補に挙げる人が日に日に増えているらしい。

 対するアトレチコ・パラナエンセが昨年のような勢いを出せていない原因は、主力の放出に他ならない。FWリーマがFWワシントン ( 現;東京ヴェルディ1969 ) のような相手のマークに動じない絶対的なフォワードになりえていないだけでなく、MFジャジソン ( 現;シャフタール・ドネツク ) に代わる「攻撃を操れる」選手も見当たらない。リベルタドーレスを見る限り、アトレチコ・パラナエンセのグループリーグ突破は厳しいと言わざるをえない状況である。

 写真; 献身的にボールを奪いにいくFWデニス・マルケス ( アトレチコ・パラナエンセ ) 。

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