第14節　グアラニー　1-2　サンパウロ

　サンパウロ州選手権は、3月22〜23日に第14節が行われた。カンピーナスのブリンコ・ジ・オウロで行われた グアラニー×サンパウロ は、首位のサンパウロが逆転で勝利をおさめた。この勝利で２位サントスに勝ち点10差をつけたサンパウロ。早ければ、次節にも優勝する可能性がでてきた。

　試合は、セットプレーからDFジュニーニョのヘッドで、昨年ブラジレイロン１部にいたグアラニーが56分に先制するも、すかさずMFマルコ・アントーニオ ( サンパウロ ) がゴールを決めて同点に追いついた。そして70分にFWグラフィッチのシュートで逆転に成功。以後、必死の反撃に出たグアラニーにゴールを割らせなかった。

　もっか首位独走状態のサンパウロは、不可のない完璧なチームを完成させつつある。第14節を終えて12勝2分無敗と、非の打ちどころもない成績で他を圧倒させ続けている。リベルタドーレスでも無敗を維持しており、今年のサンパウロは負け知らずである。チームの成熟度も非常に高く、もはや同州に敵なしと言っても過言ではないだろう。

　片やグアラニーは、名門の影もなく低迷の真っ只中にある。昨年はブラジレイロン23位で２部降格が決定し、FWサンドロ・ヒロシなど主力放出を余儀なくされてしまった。そして、その悪い流れを断ち切れないまま、今年の州選手権でも14位と振るわない成績である。ブラジル全国選手権準優勝という華やかな記録は、過去の遺産になりつつある。

　その他の試合では、３位モジ・ミリンがパウリスタに敗れた。替わって、サンカエターノと引き分けたコリンチャンスが３位に浮上している。また、２位のサントスは、５位サント・アンドレを相手に 2-3 で敗れている。

　写真；　60分、同点弾を決めたMFマルコ・アントーニオ ( 写真右 ) 。左で喜んでいるのは、DFシシーニョ。