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Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

ホージェル完全復活! コリンチャンスが伝統のクラシコを制す。
第13節 コリンチャンス 2-0 パウメイラス

 サンパウロ州選手権は、3月19〜20日に第13節が行われた。モルンビーで行われた「伝統のクラシコ」 コリンチャンス×パウメイラス は、2-0 でコリンチャンスがクラシコを制した。

 互いの気迫がぶつかり合うライバル同士の対決を一目見ようと集まった4万人を越える観衆の見守る中で、試合終了間際にDFグラウベル ( パウメイラス ) 、DFグスターボ・ネーリ ( コリンチャンス ) の2人が喧嘩両成敗で退場になるなど、荒れる場面も見られた。両者とも「絶対に負けられない」重要な一戦でコリンチャンスを勝利へと導いたのは、MFホージェル ( 元ベンフィカ ) と、MFカルロス・アウベルト ( 元FCポルト ) 。いずれも新加入選手によるものだった。

 MFホージェルの独壇場だった。序盤からとばしていたコリンチャンスは、8分に前線に飛び出したMFホージェルが、GKマルコス ( ブラジル代表 ) の逆をつくシュートを決めて先制した。これ以外にも、豊富な運動量で中盤を支配してパウメイラスに余裕を与えなかったホージェル。性に合わなかったベンフィカを離れて帰国した彼は、フルミネンセで活躍した昨年の輝きを取り戻していた。パウメイラスに攻め込まれる場面もしばしばあったものの、コリンチャンスは86分に追加点をあげて試合を決定づけた。MFカルロス・アウベルトの綺麗なフリーキックだった。なお、この試合で勝利をおさめたコリンチャンスは、サント・アンドレを抜いて4位に浮上している。

 アウェイのパウメイラスにはツキがなかった。18分にMFコヘーアが鋭いシュートを放てば、26分にはFWペドリーニョが、36分にはMFジエーゴ・ソウザがそれぞれ決定機をつくるなど、決して内容は悪くなかった。しかし、いずれもGKファービオ・コスタの好守に阻まれたり、ポストに嫌われるなどで結局。試合終了後にサポーターから野次を浴びていたパウメイラス。内容でなく結果のみが重視される、それが「クラシコ」である。この試合を通じてイレブンは改めてそれを肌で感じたに違いない。

 その他の試合では、首位のサンパウロが 6-0 でマリーリアを粉砕。格の違いを見せつけた。そしてアメリカSPと引き分けたサントスが、勝ち点差7で首位サンパウロを追っている。また、エステバン・ソアーレス新監督の初采配となったサンカエターノは、5-4 でウニオン・サンジョアンとのシーソーゲームを制した。

 写真右上; 86分、試合を決定づけるゴールを決めたMFカルロス・アウベルトを祝福するコリンチャンス・イレブン。
 写真右上; 8分、先制ゴールを決めたMFホージェル ( 写真右 ) と、嬉しそうなFWボボーとMFカルロス・アウベルト ( 写真左 ) 。

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