ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Mineiro 2005 〜ミナス・ジェライス州選手権〜

クルゼイロ復活のキーマンは、調子上向きの点取り屋ケリー。
第6節 クルゼイロ 0-2 アトレチコ・ミネイロ

 ミナス・ジェライス州選手権は、3月19〜20日に第12節が行われた。エスタジオ・ザーマ・マシエウで行われた URT×クルゼイロ は、どちらも勝ちきれずに 1-1 で引き分けた。

 アウェイながら、歴史、実力、選手層などすべてにおいて URT を上回るクルゼイロは、序盤こそ劣勢を強いられていたが、22分にMFワグネールがボールを奪って、最終ラインの裏めがけて低めのクロスを供給した。ゴール前に走りこんでいたFWケリー ( 昨年はFC東京所属 ) が、これをジャンピングボレーシュートで決め、クルゼイロが先制した。だが、クルゼイロのリードは長くは続かなかった。サイドに流れたFWアドリアーノがピンポイントクロスを放ち、このボールをMFサンドロが頭で合わせて URT が同点に追いついた。失点からわずか7分後、29分の出来事だった。
 1-1 で折り返した後半には、両者とも沈黙。得点をあげたFWケリーとMFサンドロ ( URT ) を除くと、ゴールを狙おうという気迫は皆無に等しい内容だった。引き分け狙いが見え見えだった両者に対して、スタンドからはブーイングも発せられていた。

 ホームの URT にとって、クルゼイロとの引き分けは及第点に値するものだった。過去に一度も勝ったことがなかった相手から勝ち点1をもぎとったからである。この勝ち点1が、次節アトレチコ・ミネイロ戦への弾みにもなることは間違いない。

 この引き分けに不満を抱いたのは、URT よりもむしろクルゼイレンセ ( クルゼイロのサポーター ) だった。クルゼイロは、過去に URT を相手に15戦15勝と相性抜群だった。よって今回の引き分けは URT に勝ち点1を献上したも同然なのである。宿敵アトレチコ・ミネイロが今年は調子が良いため、この日のような戦い方をしていては、当然クルゼイレンセが黙っているわけがない。
 この引き分けでクルゼイロは、暫定首位に躍り出たが、アトレチコ・ミネイロがその翌日に勝利をおさめたため、2位のままになっている。同州選手権連覇をもくろむクルゼイロのキーマンは、FWケリーのようである。

 写真; 22分、FC東京から加入したFWケリーが、見事なジャンピングボレーで先制ゴールを決める。

ブログサイトマップ