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Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

パウメイラス 無敗軍団を蹴散らす。殊勲者はペドリーニョ。
第11節 パウメイラス 3-1 サントス

 サンパウロ州選手権は、3月5〜6日に第11節が行われた。パレストラ・イタリアで行われた「クラシコ」 パウメイラス×サントス は、FWペドリーニョの2ゴールなどでパウメイラスが快勝した。

 創成期のパウメイラスのチーム名が今もなお残る「パレストラ・イタリア」に集まった観客の視線を釘付けにしたのは、FWペドリーニョだった。累積警告でマグロンとジエーゴ・ソウザの両者を欠いていたパウメイラスは41分、左に流れていたMFコヘーアからのクロスをDFダニエウが頭で決めて先制、1点リードで前半を折り返した。
 後半早々に同点に追いつかれるが、FWオズマールに代わって入ったFWペドリーニョが71分、81分と立て続けにゴールを奪い、勝負を決めた。この勝利でパウメイラスは勝ち点17の8位に浮上。一時14位まで順位を下げたのが信じられないが、カンジーニョ新監督の下、チームにも一体感が生まれつつあるようだ。この日のような戦いを、リベルタドーレスでも期待したいものである。

試合後のMFペドリーニョ ( パウメイラス ) のインタビュー
 先発の機会にはあまり恵まれていないけど、今日はゴールを決めることができてよかったと思っているよ。サントスが相手だったからぼくも気合いが入ってたしね。今日の2点は、神と生まれたばかりのぼくの息子に捧げたいかな。


 対するサントスは、開幕から10戦負けなし、つまり無敗だった。昨年のブラジレイロンとさして変わらぬ戦いぶりで、ひとつも星を落としてこなかったが、この日は得意の攻撃陣がパウメイラスに抑えこまれていた。FWホビーニョ&FWデイビッジの強力2トップは不発に終わり、51分に決めたMFヒカルジーニョの同点弾も、主審エジウソン・ペレイラ・ジ・カルバーリョ氏のお情けともとれるPKのジャッジから生まれたものだった。パウメイラスのゴールマウスを脅かすほどの勢いは、この日のサントスにはなかった。
 ひとつ気がかりなのは、正GKがマウロである点。大金をはたいて獲得したGKエナオは、リベルタドーレス開幕節でボリーバルに4点を献上して以降、オズワウド・ジ・オリベイラ監督の信頼を得られず、出場機会が激減しているのだ。昨年は、チリ代表GKのタピアを獲得しておきながら、結局タピアを使わなかったサントス。今年もまた、新加入キーパーを飼い殺してしまうのだろうか。

 その他の試合では、コリンチャンスがFWテベスやMFホージェルら新加入選手らのゴールラッシュで大勝。首位のサンパウロは、と引き分けたが、堂々の首位独走状態を維持している。
 サントスが破れたことで今年の同州選手権無敗は、首位のサンパウロのみとなった。同州選手権も残り8節。優勝は、エメルソン・レオン ( 元ブラジル代表監督 ) の頭上で輝く可能性が高そうである。

 写真; 絶好の得点機を逃して、天を仰ぐFWデイビッジ。

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