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Campeonato Carioca 2005 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

ジンバは今年も邪魔者? 試合中にクッカ監督と対立。
第4節 フラメンゴ 1-0 フルブリゲンセ

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権は、3月12〜13日に後期リオ杯の第4節が行われた。聖地マラカナンで行われた フラメンゴ×フルブリゲンセ は、MFヘナットの決勝ゴールでフラメンゴが辛勝した。

 12万人収容のマラカナンの、この日の観客動員数は 26,281人。空席は目立っていたが、昨年のブラジレイロン第38節 ( 対サントス戦 ) の 6,917人と比較するなら、好カードでもない同試合に観客が集まったほうだと言えるだろう。
 そのマラカナンで、フラメンゴは攻め続けて勝利をもぎとった。前半はチャンスをものにできなかったものの、試合の主導権を握っていたフラメンゴは後半23分、前線に飛び出したMFヘナットが、低い弾道の鋭いシュートを放った。ボールはGKジェフェルソン ( フルブリゲンセ ) の右を抜けてゴールネットに吸い込まれた。この1点を守りきったフラメンゴが勝ち点3を手にした。後半35分にはフリブルゲンセがPKのチャンスを得たが、PKをはずしてしまい同点にすることができなかった。

 この勝利でフラメンゴは、フルミネンセに次ぐ2位につけた。後期に入って同州では、ブラジレイロン1部勢が揃って好調を持続させている。グループAではバスコ、ボタフォゴがともに勝ち点差2で首位ボウタ・ヘドンダを射程圏内に捕らえている。前期グアナバーラ杯の彼らとは、まったくもって対照的である。

 ただし、フラメンゴに関してはチーム内の状態があまり良好ではない。同試合で、前線を引っ張っていた若手FWフェリッピ・ガブリエウが60分に、突然不調を訴えてピッチを後にした。チームドクターのワウテール・マルチンス氏によれば、高熱が出ており吐き気も見られたという。次節の出場は体調の回復具合を見てからでないと判断できない状況にある。
 さらに、この件とは別にクッカ監督を困らせる事態が起こった。後半も30分をまわってFWマルコス・デーネルが投入されたとき、彼に代わってベンチに下がったFWジンバが、交代を不服として下がり際にクッカ監督に暴言を吐いたのである。
 クッカ監督によれば、「あの交代は、他の選手を入れた関係上チームのバランスを考慮しての交代であり、ジンバのプレイが悪かったからではない」とのことらしいが、ジンバは全く逆の意見を口にしていた。昨年もチームで浮いていたジンバには被害妄想が定着してしまったようで、クッカ監督が自分を邪魔者扱いしたのだと思い込んだらしい。
 自らが自らを否定しては、とてもじゃないが名門の一員にはなりきれない。ジンバがフラメンゴと気持ちをひとつにできる日は、いつになるのか…。

 写真; ヘナットの決勝弾に喜ぶFWジンバ。ピッチの上ではご機嫌だったのだが…

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