準決勝 1st.Leg　アトレチコ・ミネイロ　0-1　クルゼイロ

　ミナス・ジェライス州選手権は、3月26日に準決勝 1st.Leg が行われた。ミネイロンで行われた「クラシコ」 アトレチコ・ミネイロ×クルゼイロ は、ディフェンディング・チャンピオンのクルゼイロが先手をとった。

　昨年の大乱闘の因縁が残るミネイロンでのこの試合、4,000人を越える警備員が見守る厳戒態勢の中で、先に攻勢に出たのはアトレチコ・ミネイロだった。8分、MFホドリーゴ・ファーブリからのラストパスを受けたFWファービオ・ジュニオールが強烈なシュートを放った。これはGKファービオの好セーブで得点に至らなかったが、24分にもDFジョージ・ルーカスがポストプレーから決定的な場面をつくるなど、アトレチコ・ミネイロは序盤からクルゼイロを圧倒していた。
　後半に入っても主導権を握っていたアトレチコ・ミネイロだったが、先制したのはクルゼイロだった。61分、ペナルティエリアのわずか外で得たフリーキックをFWフレッジが直接ゴールネットに吸い込まれた。逆をつかれたGKジエーゴ ( アトレチコ・ミネイロ ) は全く反応できなかった。この１点を守りきったクルゼイロが勝利をおさめた。

　州選手権連覇をもくろむクルゼイロにとって、クラシコで先手をとれたのは非常に大きい。しかも 2nd.Leg ではホームとして戦えるため、この日は入場数を制限されたクルゼイレンセの心強い声援が期待できるからだ。年末にはアルゼンチン代表DFソリンをスペインに放出したが、FC東京からFWケリーを獲得するなど、効果的な補強で昨年の低迷から脱出しそうな勢いだ。

　対するアトレチコ・ミネイロは、勝つべき試合を落としてしまった。ホーム扱いで優位に試合を進めていただけに、最低２点が必要な 2nd.Leg では相当前がかりでいかなければ、逆転するのは難しいと思われる。

　次節、2nd.Leg は、4月3日。ミネイロンの女神はどちらに微笑むのだろうか…。

　写真；　値千金の決勝弾を叩きだしたFWフレッジ ( クルゼイロ ) 。ミネイロンに集まったクルゼイレンセに最高のプレゼントを贈った。