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Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

不可解なジャッジの連続に、リーベルプラテンセ激怒。
後期第6節 エストゥディアンテス 2-1 リーベル・プレート

 アルゼンチン1部リーグは、3月19〜20日に後期第6節が行われた。ラ・プラータのホルヘ・ルイス・イルスチーで行われた エストゥディアンテス×リーベル・プレート は、エストゥディアンテスが勝利をおさめた。

 アルゼンチン屈指の名門を振り回す強心臓の持ち主、主審オスカル・セケイーラが、そこにいた。試合は、序盤からリーベルが押していた。とりわけ、マルセーロ・ガジャルド、ルーベンス・サンブエッサ、ルイス・ゴンサーレスらで織り成す中盤がものの見事に機能し、エストゥディアンテスを圧倒しつづけた。17分のMFルイス・ゴンサーレスのゴールも、そんなリーベルの良いリズムが生み出したものだった。
 しかし後半に入ると、形成が逆転。攻勢に出たエストゥディアンテスが48分のFWマリアーノ・パボーネの同点弾で勢いづくと、主審の判定が徐々にホーム贔屓に変わっていた。52分には、MFルーベンス・サンブエッサが2枚目のイエローで退場処分となったのだが、どう見てもカードをもらうほどの悪質な反則ではなかったのだ。だが不可解な判定は、これで終わらなかった。サイドラインでのボールの小競り合いのほとんどをホームチームのスローインにしただけでなく、明らかにオフサイドだったFWパボーネのポジショニングには見て見ぬふり。挙句の果てには、後半ロスタイムにリーベルプラテンセ全員を敵にまわす大失態を演じた。93分、MFルイス・ゴンサーレスがゴールネットを揺らす寸前にボールが偶然手に当たっただけのシーンを、故意のハンドとみなしてゴールを認めなかったのである。
 主審によって荒れに荒れた同試合の結末は、85分にFWパボーネのこの日2点目のゴールでエストゥディアンテスが逆転勝ちをおさめ、勝ち点をリーベルと同じ13に伸ばした。

 不公平な判定の連続に、リーベルプラテンセが黙っているわけがなかった。後半、試合の主導権をエストゥディアンテスに奪われたのは、前半の攻め疲れだけが原因ではなかった。度重なる主審の誤審に翻弄され、試合終了直前のルチョの同点弾までも「無きもの」にされたのである。試合終了後にはスタジアムの外で審判団の乗る車の窓ガラスが割れるなど、一部観客が暴徒化したとも言われたとのこと。
 実はオスカル・セケイーラというこの審判は、アルゼンチンでは「誤審常習犯」として日頃から国内メディアに叩かれていた人物だった。そんな不届き者に上位対決の笛を吹かせたということも問題視され、プラテンセの怒りの矛先は、彼だけでなくアルゼンチンサッカー協会にも向けられているらしい。

 この敗戦でリーベルは、ロサーリオ・セントラルに抜かれ2位に転落している。

 写真; 試合終了直後、同点になっていたはずのリーベル・プレートのイレブンが、主審オスカル・セケイーラに猛抗議。

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