予備戦 2nd.Leg アメリカ・デ・カリ 3-1 ミネーロス・デ・グアジャーナ　／　コロコロ 2-2 キルメス

　コッパ・リベルタドーレスは、2月8〜10日に予備戦 2nd.Leg が行われた。2月8日に行われたアメリカ・デ・カリ ( コロンビア ) × ミネーロス・デ・グアジャーナ ( ベネズエラ ) は、3-1 でアメリカ・デ・カリが勝利を収めた。２試合合計得点 5-1 で、アメリカ・デ・カリが予備戦を突破した。もうひとつのコロコロ ( チリ ) × キルメス ( アルゼンチン ) の一戦は、2-2 のドロー。２試合合計得点も 2-2 なのだが、今年はリベルタドーレスにアウェイゴール・ルール ( ※ ) が適用されているため、2-4 でキルメスが予備戦を突破することになった。

　コロンビア有数の大都市カリで行われたアメリカ・デ・カリ ( コロンビア ) × ミネーロス・デ・グアジャーナ ( ベネズエラ ) の試合は、始まる前からある程度勝敗が決まっていたようなものだった。初戦を 2-0 で勝っていたアメリカ・デ・カリは、勝てば文句なし、引き分けでも予備戦を突破できる状況にあった。対するミネーロス・デ・グアジャーナは引き分けでは予備戦敗退、３点差以上をつけて勝たなければならなかった。
　試合は、10分にアメリカ・デ・カリが先制。FWファン・ガルシア ( アメリカ・デ・カリ ) が得意の左足で蹴りこんだ低い弾道のシュートが、GKビアファーラ ( ミネーロス・デ・グアジャーナ ) の裏をかいてゴールに吸い込まれた。15分にコーナーキックのこぼれ球をMFオスカール・ビジェレアル ( ミネーロス・デ・グアジャーナ ) が押し込むも、ミネーロスの得点はその１点のみに終わった。その後、２点を追加したアメリカ・デ・カリが予備戦を突破。終わってみれば、アメリカ・デ・カリの圧勝だった。ミネーロス・デ・グアジャーナは、コロンビアの強豪とぶつかってしまった己のクジ運を呪うしかない。
　勝ち上がったアメリカ・デ・カリは、グループ１に入る。リベルター、アトレチコ・パラナエンセ、そして同じコロンビアのインデペンディエンテ・メデジンと同じグループに入った。厳しいグループではあるが、今の勢いがあれば、アメリカ・デ・カリにも、グループリーグ突破の可能性は充分にあると思われる。

　一方、チリの首都サンティアーゴで行われたコロコロ ( チリ ) × キルメス ( アルゼンチン ) の試合は、アウェイゴール・ルールによって運命が分かれた。1st.Leg をスコアレスドローで終えたことで優位に立っていたのはキルメスだった。たとえ勝てずとも、1-1 以上の引き分けで勝ち抜くことができた。対するコロコロは、引き分けだと勝ち抜く可能性がないため勝ちにいかなければならなかった。
　試合は、DFミゲル・アセーバルが12分に決めてコロコロが先制。エスターディオ・セルベセーロを埋め尽くした大観衆の声援の後押しで開始から攻勢に出ていたコロコロ。序盤は間違いなくキルメスを圧倒していた。27分にクラウディオ・ウェル ( キルメス ) に同点となるゴールを決められ一時同点とされるも、33分にアセーバルがこの日２点目となるゴールを決めてキルメスを突き放した。ハーフタイムの時点では、コロコロが勝ち上がると思えるほど、コロコロの攻撃は非常に積極的だった。
　白熱する接戦が次に動いたのは60分。インターセプトに成功したMFリッフォ ( キルメス ) がディフェンスラインの裏にスルーパスを出した。これを受けたFWサンチェスが冷静に決めてキルメスが同点に追いついた。追いつかれたコロコロは即座に反撃に転じたが、64分の決定機をGKブラーボ ( キルメス ) のファインセーブで勝ち越すことができず、万事休す。試合は引き分けに終わったものの、アウェイで２点をあげたキルメスが、予備戦突破を果たした。

　グループリーグに進出したキルメスは、現在サンパウロ州選手権でも好調のサンパウロがいるグループ３に入ることが決定した。ウニベルシダー・デ・チリ ( チリ ) 、テ・ストロンヘス ( ボリビア ) も強敵に変わりないが、何より厄介なのはサンパウロであろう。キルメスには、険しい道のりが待ちかまえている。

　写真右上；　FWルイス・ロドリゲス ( ミネーロス / 写真左 ) のドリブル突破を止めようと身体で当たりにいくMFバングエーロ ( アメリカ・デ・カリ / 写真右 ) 。
　写真左下；　MFディエーゴ・トーレス ( コロコロ / 写真左 ) と DFミゲル・アセーバル ( キルメス / 写真右 ) とが激しくボールを奪い合う。