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Copa TOYOTA Libertadores 2005 〜コッパ・リベルタドーレス〜

1999年以来の優勝を目指すパウメイラス、初戦はまずまずの出来。
予備戦 1st.Leg タクアリー 2-2 パウメイラス

 2005年のコッパ・リベルタドーレス (※) は、本戦グループリーグが開幕する前に、まず予備戦が2月1〜3日と2月8〜10日に行われる予定になっている。
 2月1日、その予備戦 1st.Leg が開幕した。2月2日にパラグアイのアスンシオンのエスタディオ・ロベルト・ベッテーガで行われた タクアリー×パウメイラス は、2-2 のドローに終わった。

 試合は開始早々、13秒でいきなりパウメイラスが絶好機を迎えるもGKアウレコレーア ( タクアリー ) のファインセーブで先制ならず。6分にはタクアリーがペナルティエリア付近でフリーキックのチャンスを得た。だが、FWロマーンの蹴ったボールは枠内に飛んだものの、弾道が弱すぎたため、GKマルコス ( パウメイラス ) が難なくセーブ。序盤から何かが起こりそうな予感を感じさせていた。
 先制点が生まれたのは、26分。MFシルバのゴールでタクアリーが先制する。しかし、35分にパウメイラスが同点に追いつく。後半に入るとパウメイラスは攻撃的になり、56分にFWワルレイのゴールでパウメイラスが逆転に成功。81分に、MFレイテ ( タクアリー ) がハンドまがいのゴールを決めたことで、試合は同点のまま終了した。レイテの同点弾に納得のいかないパウメイラスは主審に猛抗議したが、判定は覆らなかった。

 タクアリーは、2004年のパラグアイ国内リーグで3位につけたことでリベルタドーレス出場権を得たクラブ。本戦にシードされるのが2位までとなっているため、タクアリーは予備戦からの参加となった。国内でも中堅クラスで、とりわけ名の知れた選手も少ないものの、オスカール・パウリン監督ならではの組織的な戦術で、手堅く勝つのが特徴だ。
 レイテのゴールが認められたことによって、かろうじて引き分けに持ち込めたタクアリーは次節、勝つか3点以上の引き分けで、グループ4の切符を手に入れることができる。だが、アウェイになることを考えると、タクアリーが予備戦を突破するのは難しいといえるかもしれない。

 対するパウメイラスは、2004年のブラジル全国選手権で4位が確定し、予備戦からの出場となった。オフシーズンの間に、DFバイアーノ (→ ボカ・ジュニオールス ) など主力が放出していただけに、戦力ダウンは必至と思われた。だが心配は無用のようだ。新加入のFWワルレイなどはすでにチームに馴染んでおり、イレブンの気持ちに乱れは見られない。並行するサンパウロ州選手権では3日前に敗戦を喫したものの、開幕から3連勝を飾るなどチームとしても好調である。
 次節、パウメイラスは勝てばグループ4の切符を手に入れることができる。仮に勝てずとも 0-0 , 1-1 の引き分けで勝ち抜けが決まる。ホームのパレストラ・イタリアで戦えるという利点も考えると、同対決はパウメイラスに分がありそうだ。

 コッパ・リベルタドーレスの予備戦 2nd.Leg は、2月9日に開催される。

 写真; 56分、パウメイラスが一時は逆転に成功。だが、タクアリーのサポーターのブーイングがあまりに激しかったため、ゴールを決めたFWワルレイは喜びを表に出さず、小さくガッツポーズをとるにとどまった。


※コッパ・リベルタドーレス … 南米各国のリーグ戦の上位チーム同士が、南米大陸 No.1 のクラブチームを目指して争うカップ戦。欧州に例えるなら、UEFAチャンピオンズリーグに相当する。 

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