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Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

冬の南米移籍市場に最後の嵐。 エラーノ、ついにサントスを去る。
エラーノ、シャフタール・ドネツクへ移籍。

 全国選手権王者のサントスに衝撃が走った。攻撃の核でもあったMFエラーノが、シャフタール・ドネツク ( ウクライナ ) と5年契約を結んだことが明らかになった。

 エラーノは、2002年から数えて2度の全国選手権優勝に貢献した23歳。昨年は初のセレソンA代表入りも果たし、W杯南米予選にも出場したことがある。攻撃に厚みをもたせることのできる幅のある動きに、正確なクロス、そして決定力の高いシュートセンスを持ち合わせた万能タイプの選手である。今年のサンパウロ州選手権でもすでにゴールをあげるなど、サントスの中核を担っている。
 エラーノについては、昨年アトレティコ・マドリー ( スペイン ) が獲得に乗り出していた経緯もあった。だが、リベルタドーレス優勝に向けて余念のないサントスは、エラーノ放出の噂を否定。エラーノ自身も2005年のシーズンをサントスでスタートさせており、移籍はないと思われていた。

 エラーノが加入するシャフタール・ドネツクは、東欧ウクライナの名門クラブで、国内ではディナモ・キエフに次ぐ人気を誇っている。近年は、2001-2002シーズンに国内リーグと国内カップの二冠に輝き、UEFA主催のカップ戦にも毎年顔を出すなど、日本でも知る人の少なくないクラブである。
 2004-2005の今季は、UEFAカップでも順当に勝ち進んでおり、2月中旬にはドイツの強豪シャルケ04との試合も控えている。国外のタイトルはまだ何も獲得していないだけに、戦力補強が課題でもあった今季のシャフタール。すでに、アトレチコ・パラナエンセから5年契約でMFジャジソンを獲得。さらに同クラブからレンタルでDFイバンも獲得していた。そこにエラーノも加わることが決まり、シャフタール・ドネツクにとっては充分な補強ができたと言えよう。

 逆にサントスには非常に大きな痛手だ。MFプレット・カーザグランジのフルミネンセ移籍に続いて、エラーノまで手離す羽目になってしまった。FWホビーニョも、今年7月にはレアル・マドリー入りすることが濃厚と言われている2005年は、サントスにとって苦難の多いものになるかもしれない。

 写真; ブラジル人の父とイタリア系U世の母の血をひく天才肌の選手エラーノ。

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