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Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

フットボールはカネじゃない。 【 ホビーニョ > テベス 】 という不等式、成る。
第7節 サントス 3-0 コリンチャンス

 サンパウロ州選手権は、2月11〜13日に第7節が行われた。ビラ・ベウミーロで行われたサントス×コリンチャンスの強豪対決は、3-0 でサントスが快勝をおさめた。

 試合は、開始早々の7分、DFレオ ( サントス ) がゴール前に飛び込んで先制点をマーク。GKファービオ・コスタ ( コリンチャンス ) の股の下を狙った鋭いシュートだった。後半にも2ゴールをあげたサントスが快勝。サントスのサポーターで埋まったビラ・ベウミーロはこの日、終始ボルテージが上がりっぱなしだった。

 「今最もペレに近い男」という最高の評価を受けているホビーニョは、この日も実に冴えわたっていた。先の対香港戦でセレソン初ゴールをマークした男は、ひとまわりもふたまわりもビッグになってサントスに戻ってきた。先制ゴールの際、DFレオにラストパスを送ったのもホビーニョだった。そして後半の2点はどちらもホビーニョがあげたゴールだ。香港遠征の疲れも見せず、2ゴール1アシストの大活躍をこなせるホビーニョは、近い将来ホナウジーニョ・ガウーショ ( バルセロナ ) 級の評価を受けるに違いない。
 MFエラーノがいなくなった。MFヒカルジーニョもサスペンションでいなかった。それでも、この日のサントスは強かった。FWホビーニョがいる限り、サントスの強さは揺るがないだろう。

 対するコリンチャンスは4連勝中だった。前節にはテベスが2ゴールをマークするなど、開幕連敗スタートが嘘のようにチームの成熟度も上昇中だった。だが、サントスには勝てなかった。ジョ、ジウ、テベスの3トップで勝利を狙いにいったが、MFコエーリョ不在の 4-3-3 が失敗だった。好調のFWテベスもこの日はリズムをつかめず沈黙。スタンドから投げられた石がサントスGKマウロの頭に当たって試合が一時中断するなど、コリンチャーノにとってはフラストレーションのたまる試合だった。

 好調のFWテベス ( コリンチャンス ) もこの日はリズムをつかめず沈黙していた。相反してFWホビーニョ ( サントス ) は全得点に絡む大活躍だった。欧州市場では今、ホビーニョに 1,800万ユーロ ( 日本円で約27億2,000万円 ) の価値がついているという。コリンチャンスがテベスを獲得する際にボカ・ジュニオールス ( アルゼンチン ) に支払った 2,000万USドル ( 日本円で約20億8,000万円円 ) をはるかに上回る驚異的な額だった。これは、選手の価値において ホビーニョ > テベス という不等式の成立を意味している。

 ここ数年、コリンチャンスはどうしてもサントスに勝てない。コリンチャンスが最後にサントスを下したのは、2001年10月のビラ・ベウミーロ。2002年のブラジル全国選手権で、MFジエーゴ ( 現FCポルト ) 、FWホビーニョ、MFヘナット ( 現セビージャ ) らを擁したサントスに2戦2敗の憂き目を味わわされて以来、コリンチャンスはサントスへの苦手意識を克服できずにいるようだ。

 その他の試合では、最下位ソロカーバを相手に快勝した首位サンパウロ以外の強豪が苦戦を強いられた。パウメイラスは、格下ウニオン・サンジョアンと 2-2 のドロー。また、サンカエターノは、昨年全国選手権2部に降格したグアラニーに敗戦を喫した。2-1 でパウリスタに敗れたポンチ・プレッタは下位に低迷している。

 写真; 7分、DFレオ ( サントス ) が先制ゴールをマークした。

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