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Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

エルナン・ペイローネ ボカを相手にハットトリック達成!
後期 第2節 サン・ロレンソ 3-0 ボカ・ジュニオールス

 アルゼンチン1部リーグは、2月18〜20日に 2004-2005 シーズンの後期第2節が行われた。首都ブエノスアイレスのエスターディオ・ヌエーボ・ハソメトロで行われた サン・ロレンソ×ボカ・ジュニオールス は、ホームのサン・ロレンソが 3-0 でボカを粉砕。集まったサポーターに、開幕節の黒星を払拭するかのような快勝をプレゼントした。

 今季の前期リーグでも勝ち点30の5位と健闘したサン・ロレンソはこの試合、試合の主導権を最後まで相手に渡さない堂々たる試合を演じてみせた。安定感を増しつつあるチームにおいて、ひときわ輝いたのは若手FWのエルナン・ペイローネだった。ペイローネは、積極性あふれるタテへの突破に加えて、シュートの能力も高い若手選手。前半、GKアボンダンシエーリ ( ボカ / アルゼンチン代表 ) の逆を突くシュートをゴール左隅に決めてサン・ロレンソに先制をもたらすと、後半にも65分、82分と立て続けにゴールを奪い、ハットトリックを達成した。
 国内トップの人気を誇るクラブ ( ボカ・ジュニオールス ) を相手に達成したハットトリックは、チーム内でのエースの座を確固たるものにしたのに加えて、ペイローネ自身の今後のキャリアにも大きな影響を与えそうだ。サン・ロレンソは、今年のリベルタドーレスでは、前回王者オンセ・カルダスと同じグループ7に入っているが、ペイローネがこの試合のような活躍を持続できれば、グループリーグ突破も現実味を帯びてくる。

 一方のボカは、リベルタドーレス第1節の疲れをとりきれていないようだった。GKアボンダンシエーリの3失点をはじめ、MFファビアン・バルガスがイエローカードを受けるなど、チームは精彩を欠いていた。さらに、攻守のキーマンでもあるMFアンドレス・グリエルミンピエトロが負傷で途中交代を余儀なくされるなど、不運も重なってしまった。ボカは、90分を通して首尾一貫の戦術を貫いたが、FWギジェルモ・バロシュケロットとFWマルティン・パレルモの強力2トップがGKホセ・ラミレス ( サン・ロレンソ ) の前に沈黙するなど、その攻撃には可能性が感じられなかった。FWデルガドやDFバイアーノなどを獲得したものの、FWテベス、MFカンヘーレらの抜けた穴を埋めきれていないボカにとって、2試合で勝ち点わずか1という現状は非常に深刻である。

 その他の試合では、エストゥディアンテスが開幕連勝で首位をキープ。強豪リーベル・プレートは、同勝ち点で2位につけている。 日程がリベルタドーレスと並行されるアルゼンチンの後期リーグ。厳しい日程と優勝への重圧が、どうやら今のボカには重すぎるようだ。

 写真; 85分、ハットトリックを達成したFWエルナン・ペイローネ ( サン・ロレンソ ) が、自信に満ちた表情を浮かべる。

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