Notícias de Seleção 〜ブラジル代表ニュース〜 CBFもお手上げ?! セレソンを軽視するルシェンブルゴとホナウド。
ブラジル代表監督のパヘイラ、ホビーニョを突然セレソンに召集。
2月9日、アジアなどでW杯予選が行われる中、欧州や南米の代表は親善試合を行う。イングランド×オランダ、ドイツ×アルゼンチンなど注目のカードも目白押しである。 セレソンことブラジル代表は、香港に乗り込んで香港代表と親善試合を行うことになっているが、試合2日前になってパヘイラ監督が突如FWホビーニョ ( サントス ) のセレソン召集を公言した。その影には、ルシェンブルゴの顔が見え隠れしている。パヘイラにまたひとつ余計な悩みが増えてしまった。 今回の対香港戦に選ばれたうち、MFジュニーニョ・ペルナンブカーノ (所属先のリヨンが代表参加を拒否) と、MFカカー、GKジーダ(以上、所属先のミランが代表参加を拒否) らは、1月下旬にはすでに香港行きを辞退していた。そんな彼らに便乗するかのように、今度はエースのFWホナウドが香港行きを辞退するという追い討ちがかかった。欧州の第一線で活躍するスターが揃って不在という事態に、CBF ( ブラジルサッカー協会 ) とパヘイラは困惑を隠せない様子だという。 ブラジル代表が今回、格下の香港と親善試合を行ったのには理由があった。対戦料として、香港サッカー協会から約100万ドル ( 日本円にして1億円 ) の報酬を得るという約束をしていたのだ。大金に目がくらんだのかどうかは定かではないが、ブラジル代表は来月に予定されている南米予選第12節を視野に入れた調整も兼ねて、香港戦をベストメンバーで臨みたかったのである。 そんなセレソンに邪魔を入れる男が現れた。昨年サントスをリーグ優勝に導いたバンデルレイ・ルシェンブルゴである。 彼が率いるレアル・マドリーは現在スペイン国内リーグで2位。首位バルセロナとの勝ち点差も4 ( 2月6日現在 ) と、首位独走状態の宿敵を射程圏内にとらえつつある。なかでもホナウドは、ルシェンブルゴの「レアル・マドリー逆転優勝構想」において必要不可欠な人材なのだ。「香港まで行かせることでホナウドを疲れさせたくない」というのはルシェンブルゴの綺麗事。「親善試合ごときで、もしホナウドが負傷でもしようものなら、私の計画が狂ってしまう。W杯の予選ではないのだから、ホナウドがわざわざ香港まで行く意味はない」というのが、ルシェンブルゴの本音だと思われる。 しかも、当のホナウド本人も今回の香港遠征には乗り気ではなかったとの噂も広がっている。「数日後にフランスで結婚式が控えてる。俺は忙しいんだ」とホナウドは考えている、との憶測が飛び交っているからだ。ホナウドは2月14日のバレンタイン・デーにフィアンセのダニエーラ・シカレッリ ( モデル ) と結婚式を挙げる予定になっており、香港遠征がそれに支障をきたすというのがホナウドの意見だそうな。ブラジル人選手の誰もが憧れる崇高な目標「セレソンA代表入り」。いったいホナウドにとって、セレソンとはいったい何なのだろう。 ちなみに、MFホナウジーニョ・ガウーショは、バルセロナでも今回の香港戦でも100%で臨み、ハードスケジュールの中ホナウドの結婚式にもしっかり出席する予定だという。 ルシェンブルゴとホナウド。今のレアル・マドリーを支える2人に、セレソンを支える気は全くない。 このような経緯からパヘイラは、ホナウドの代わりにホビーニョ ( サントス ) をセレソンに召集すると、2月7日に公言した。もしホビーニョが香港で活躍すれば、南米予選第12節におけるセレソンのスタメンに何らかの変化が起こることは、充分にありえる話である。
写真右上; 突然セレソンに召集されたFWホビーニョ。出場すれば、南米予選第10節コロンビア戦以来、2度目のA代表キャップになる。 |