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Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

コリンチャンス FCポルト所属のカルロス・アウベルトを獲得。
MSI のコリンチャンス大改造計画 第3弾

 テベス、バグネール・ラブと大型補強を実行中のコリンチャンス。今度は、FWカルロス・アウベルトを獲得した。先月、トヨタカップにも出場したばかりの選手である。

 カルロス・アウベルトは、ブラジルの旧首都リオ・デ・ジャネイロ出身の21歳。名門フルミネンセでデビューした彼は、若くして頭角を現し、欧州に移籍。FCポルトでも重要な戦力として、当時の監督モウリーニョ ( 現チェルシー監督 ) に重宝された選手である。昨年の UEFAチャンピオンズリーグ では決勝でゴールを決めるなど、質の高い動きを随所に披露していた。センターフォワードというよりもむしろウイングに近いタイプで、1980年代後半にキン・デ・ジャウーやコリチーバで活躍した若かりし頃のカズ ( 三浦和良 ) と少し似ている感もある。

 すでに攻撃陣には事欠かない補強を済ませているコリンチャンス。テベス、バグネール・ラブと組み合わせて3トップにするのか。はたまた、テベス、バグネール・ラブを2トップに固定して、カルロス・アウベルトは中盤で使うのか。いずれにしても、攻撃が分厚くなるのは必至と思われる。

 期待に胸を膨らませるコリンチャーノは多いが、その一方で MSI のあまりに過剰な補強策に対しては、選手、ファンともに逆に不安視する声も上がっている。テベスの異常な高額年俸がチーム内に不協和音を生じさせたとの噂もあり、MFファービオ・バイアーノやFWジウなどチームメイトとの関係がうまくいくのかという点にも疑問が残る。

 コリンチャンスの今年の大型補強は、2005年の成績に結びつくのだろうか。「大物を揃えても優勝できない」レアル・マドリーの南米版にならないことを祈るばかりだ。

 写真; 豊富な運動量と持ち前のスピードが武器のFWカルロス・アウベルト。モウリーニョが認めた独特のセンスを、コリンチャンスが有効活用できるのかどうかが焦点になりそうだ。

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