Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜 新戦力は必要?不要?無用?コリンチャンス、2004年の顔ぶれで2005年初勝利。
第3節 ソロカーバ 0-1 コリンチャンス
サンパウロ州選手権は、1月26〜27日に第3節が行われた。サンパウロ州のワウテール・ヒベイロで行われた ソロカーバ×コリンチャンス は、コリンチャンスが1-0で勝利をおさめ、2005年の初勝利を飾った。だが、初勝利の喜びに湧く輪の中には、期待された新戦力は一人も見当たらなかった。騒がれつづけたあの大型補強は、コリンチャンスにいったい何をもたらしたのか。
30代の豪腕イラン人社長がロンドンに本社を置く MSI とスポンサー契約を結んだコリンチャンスは、この夏、大型補強を推し進めた。アルゼンチンからカルロス・テベス、セバスティアン・ドミンゲスを獲得。さらに、欧州に渡っていたブラジル人、バグネール・ラブ、カルロス・アウベルトを母国に連れ戻した。非常にレベルの高い選手ばかりを獲得したコリンチャンスの補強策を見るにつけ、誰もがコリンチャンスの快進撃を想像したのだが、皮肉にも現実は違った。 まず、テベスは数年前に壊したヒザが完治していない。そこにウイルスが入ったらしく、テベスのヒザが伝染病にかかっているとの噂もある。痛みのひかないテベスは現在、サンパウロ市内の病院で治療中とのこと。次の第4節にも出場できそうにない。 バグネール・ラブとドミンゲスについては、州選手権に出場していない理由は不明だが、いずれにせよ新戦力が今のところチームに何ひとつ貢献できていないのは、事実である。 ちなみに、同節のコリンチャンスは13分、昨年の終盤に活躍したMFコエーリョのゴールで勝ち点3を得た。 2トップに若年コンビのジョとジウ。中盤にコエーリョ、マルセーロ・マットスのご両人。そして昨年と全く変わっていないDF陣とGK。唯一昨年と違う点をあげるならば、ベテランのMFファービオ・バイアーノが移籍でコリンチャンスを離れただけに過ぎない。 2005年の初勝利をコリンチャンスにもたらしたのは、2004年当時のイレブンだった。コリンチャンスにとって、新戦力は本当に必要なのか? 今その答えを出すのは、時期尚早だと思いたいものである。 写真右上; 13分、MFコエーリョ ( コリンチャンス ) が、決勝点となるゴールを決める。 |