ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Campeonato Paulista 2005 〜サンパウロ州選手権〜

明暗くっきり。 コリンチャンスには多難な船出。
サンパウロ州選手権 2005 開幕!

 サンパウロ州に属するクラブチーム同志が同州の頂点を争うサンパウロ州選手権が、1月19日に開幕した。開幕節は19〜20日に行われ、10試合が行われたが、ブラジル全国選手権1部のクラブチームの中で、コリンチャンスとポンチ・プレッタの両者は、黒星スタートと波乱の船出となった。

 明暗はくっきりと分かれた。テベス、バグネール・ラブ、カルロス・アウベルトとブラジルのクラブとしては近年まれに見るほどの大型補強を果たしたコリンチャンスだったが、格下のモジ・ミリンを相手に苦戦を強いられた。昨年は全国選手権の下半期を堅実な戦術で乗り越え、降格圏内から5位にまで浮上したチッチ采配が光ったシーズンだったが、サマーブレイク ( 南半球では現在夏 ) の間に、その勢いは沈静化したかのようであった。1-2で敗れたコリンチャンスが奪った1点は、昨年頭角を現した17歳のFWジョが挙げたもの。テベスやバグネール・ラブなど新加入の選手は、まだチームになじんでいないようだった。すでに先行きが不安定なコリンチャンス、レアル・マドリーの二の舞を踏んでしまうのだろうか。2005年は実に前途多難な船出となった。

 一方で、幸先の良いスタートを切れた全国選手権1部のクラブは、サントス、サンパウロ、パウメイラス、サンカエターノの5チームだった。サントスは、昨年全国選手権1部昇格を決めたばかりのポルトゥゲーザと対戦し、5-0で昨年の全国選手権王者の貫禄を見せつけた。挙げた5点の内訳は、FWデイビッジのハットトリックに、FWホビーニョの2ゴール。リーグ屈指の強力2トップがこぞって得点を量産したことは、サントスにとっては実に気持ちの良いスタートとなったに違いない。
 また、パウメイラスはFWヒカルド・ドス・サントスらのゴールなど5-3で格下インテル・リメイラを一蹴。サンパウロも、FWグラフィッチ、DFディエーゴ・ルガーノら主力のゴールでイトゥアーノを難なく下し、初戦を飾った。また、昨年フラメンゴを破ってコッパ・ド・ブラジルを制し、来月からのリベルタドーレスにも出場する全国選手権2部のサント・アンドレは、パウリスタを相手に2-0と勝利を収めた。唯一の全国選手権1部同志の対戦となったサンカエターノ×ポンチ・プレッタの一戦は、エドゥ・サーレスの先制点を守りきったサンカエターノが開幕戦を飾っている。

 全国選手権でも軒並みサンパウロ勢が好成績を残していることからも、ブラジルの州選手権の中では、もっともハイレベルと言われているサンパウロ州選手権。4月17日の第19節まで行われる総当りで順位が決まるリーグ方式だけに、1試合1試合が重要になってくる。
 開幕戦を終えたばかりではあるが、昨年の戦力を持続させたチームと、大型補強を行ったチームとの間には、成熟度に大きな開きがあるようだ。明暗がくっきり分かれた開幕節となった。

 写真右上; テベス、ドミンゲスとアルゼンチン人を獲得したコリンチャンスは、快調なスタートダッシュを切るつもりでいたのだが…。
 写真左下; 開幕節でいきなり大爆発のFWデイビッジ ( サントス ) 。ハットトリックで早くも州選手権得点ランキングトップに躍り出た。

ブログサイトマップ