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Campeonato Carioca 2005 〜リオ・デ・ジャネイロ州選手権〜

新生 バスコ ・ ダ ・ ガマ の処女航海、始まる。
リオ・デ・ジャネイロ州選手権 2005 開幕!

 リオ・デ・ジャネイロ州に属するクラブチーム同志が同州の頂点を争うリオ・デ・ジャネイロ州選手権が、1月22日に開幕した。「 リオっ子=カリオカ 」を意味するカンペオナート・カリオカと呼ばれる同選手権の開幕戦。前線を一新したバスコ・ダ・ガマは、初戦を勝利で飾った。

 ホマーリオは、州選手権開幕前のサンジャヌアーリオでの練習試合でキレのある動きを披露。地元マスコミもこぞって「ホマーリオ、古巣で復活!」と大々的に報じた。ホマーリオは開幕戦にもスタメンで出場を果たし、オフサイドの判定に泣かされたものの、ゴールネットを揺らすなど華麗な動きを見せつけてくれた。ホマーリオは過去に同州選手権で3度も優勝を経験している選手。開幕戦こそゴールは奪えなかったが、今後ホマーリオが活躍できるかどうかがバスコ浮上の焦点になりそうだ。
 試合はその後、ホマーリオに代わって出場したFWマルコ・ブリットが得点を挙げるなど、2-1でポルトゥゲーザ・リオを退けた。生まれ変わっても結果の出ないコリンチャンスとは対照的に、バスコは無事に2005年の処女航海を始めることができたようだ。

 バスコの前線は、2004年はペトコヴィッチ ( 元ユーゴスラヴィア代表 ) とアレックス・アウベスの2トップで形成されていた。だが、ホマーリオに加えて、ゴイアスからアレックス・ジーアスを獲得したバスコの動きに異を唱えた2トップは、この年末年始に揃ってバスコを去っていった。ペトコヴィッチはサウジアラビアへ、アレックス・アウベスはボタフォゴへ移籍した。何かと動きの多かったバスコだが、チーム内に不協和音は出なかったようである。

 その他の試合では、フルミネンセ、アメリカーノ、オラーリア、ボタフォゴ、ボウタ・レドンダがそれぞれ開幕戦を飾った。全国選手権1部のクラブチームで唯一開幕戦を落としたフラメンゴは、今年もまた2004年と同じ轍をたどるのだろうか。

 リオ・デ・ジャネイロ州選手権もまた、全国選手権1部に属する名門が集うブラジル強豪州のひとつ。全国選手権1部にはフラメンゴを筆頭に、バスコ・ダ・ガマ、フルミネンセ、ボタフォゴと名だたる名門が肩を並べている。同州で優勝することもまた、非常に名誉なことに変わりはない。
 同州選手権は、4月10、17日にマラカナンで行われる決勝まで、約3ヶ月間に及び熱闘が繰り広げられる。調子は上向きだが、少々荒れているバスコ。年が明けてもなお不調のフラメンゴ。同州の優勝の行方は、まだまだ先の見えない話である。

 写真右上; サン・ジャヌアーリオで汗を流すFWホマーリオ ( 写真中央 ) 。傍若無人さが落ち着いたかどうかは定かでないが、この男が調子さえ良ければ、今季のバスコは充分期待できるだろう。
 写真左下; ホマーリオに代わって出場したFWマルコ・ブリットが、ゴールを決めて天を仰ぐ。急成長中の若手は、チームに新たな息吹を吹き込むか?

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