サントスの2005年近未来予想図

　2004年のブラジル全国選手権を制したサントスが、オンセ・カルダス所属のファン・カルロス・エナオ ( コロンビア代表GK ) を獲得。南米中に衝撃が走った。

　昨年オンセ・カルダス ( コロンビア ) は、８試合でわずか４失点という堅守でリベルタドーレスを制覇。南米らしからぬ守備的サッカーで旋風を巻き起こした。その立役者が不動の守護神エナオだった。トヨタカップでは惜しくも勝利を逃したものの、その活躍が認められての今回の移籍に、エナオも喜びを隠せない様子だった。
GKファン・カルロス・エナオの談話
「 私は昨年、幸運にもリベルタドーレスで優勝することができた。今年もまた同じ幸運を味わいたいと思っているよ 」


　そして、サントスは早くも2005年のリベルタドーレスで優勝すると、自信満々の様子のようだ。
　サントスは、昨年末の12月30日に名将ルシェンブルゴを失い、監督が変わったばかり。FWデイビッジやMFエラーノに依然移籍の噂が絶えない、なんとも不安定な状態にある。しかし、新たに獲得したGKファン・カルロス・エナオと、リベルタドーレス終了までは放出させないことが決まっているFWホビーニョという二枚看板を盾に、2005年上半期が充実した日々になると確信しているようである。

　サントスの副会長ノルベルト・モレイラ・ダ・シウバ氏は1月8日、取材陣に対して次のように語った。
　「 昨年オンセ・カルダスをリベルタドーレス優勝へと導いた立役者エナオがサントスに来てくれたことは我々にとって非常に心強い。ルシェンブルゴを失ったことを不安視する人間もいるだろうが、フットボールの結果は最終的には監督でなく選手によってもたらされるものだろ？　我々は今年の上半期、サンパウロ州選手権とリベルタドーレスで優勝する。それを目標に戦うよ 」

　1月19日から行われるサンパウロ州選手権には、サントスも出場する。早ければサントスの快進撃は、敵地ウルバーノ・カウデイラに乗り込んでウニオン・サン・ジョアンと対戦する1月20日に、その幕を開けるかもしれない。

　写真； サントスに加入した守護神ファン・カルロス・エナオ。昨年のような堅守でチームに貢献すると宣言した。