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Campeonato Brasileiro 2004 〜ブラジル全国選手権〜

今月3戦目のクラシコ・パウリスタは、スコアレスドロー。
第31節 コリンチャンス 0-0 サンパウロ

 ブラジル全国選手権は、9月18,19日に第31節が行われた。サンパウロのモルンビーで行われたサンパウロ・ダービー(クラシコ・パウリスタ)のコリンチャンス×サンパウロは、負けられない一心から両者一歩も譲らずスコアレスドローに終わった。

 ホームながらも、サンパウロのホームグラウンドで試合を行ったコリンチャンス。これはブラジル屈指の人気チームながらも、大きなスタジアムを保有していないがために、このような状況を強いられている。それでもホーム扱いということもあり多くのファンを動員したコリンチャンスだったが、由緒あるモルンビーで彼らに勝利をプレゼントすることはできなかった。不安定なDF陣のもたつきが影響して、攻撃に集中できなかったことが無得点の要因になった。試合の主導権をサンパウロが握っていたことを考えれば、ドローに持ち込めたのはコリンチャンスにとっては価値ある引き分けと言えるだろう。
 一方で勝ち点1を得たサンパウロ。だがこの試合はアウェイでの価値ある引き分けとは言えないものになってしまった。同試合はサンパウロペースで試合が進んでいた。決定的な場面も幾度となくつくった。だが、コリンチャンスのDFアンデルソンのカバーリングによって何度もチャンスをつぶされてしまったのだ。FWルイス・ファビアーノの移籍後、深刻になっている決定力不足が改めて浮き彫りになった。

 第30節を終えた時点で、それぞれ8位と5位という上位につけていたサンパウロとコリンチャンス。どちらにとっても優勝戦線に食いこむために負けるわけにはいかなかったはずだ。そんなお互いの緊迫した意気込みが「負けたくない」という形で表われてしまい、スコアレスドローという結果になったのかもしれない。

試合後のMFジュニオール (サンパウロ) のインタビュー
今日は勝ちたかったけど、久しぶりの実践でぼくも100%ではなかった。難しい試合だったけど、全体としてはまずまずだったと思う。チームもぼくもこれからよくなるよ。

試合後のGKファービオ・コスタ (コリンチャンス) のインタビュー
引き分けはフェアな結果だけど、お互いに悔しい結果だと思うよ。もう少し攻撃的にいっていれば、いい結果が得られたかもしれないね。後半はうちのチームにチャンスがあった。ぼくはあまり出番がなかったよ。



 ほか、リオデジャネイロ・ダービーのボタフォゴ×ヴァスコ・ダ・ガマは2-2のドロー。ここでヴァスコに勝って降格圏内からの脱出をしたかった名門ボタフォゴにとっては、ホームでの痛い引き分けになってしまった。首位のサントスはアトレチコ・ミネイロを粉砕。サントスと同勝ち点の2位アトレチコ・パラナエンセは、昨年王者のクルゼイロを下した。首位争いは依然白熱したままである。また、今季は7月まで絶不調だったフラメンゴは、大量4得点で好調のゴイアスを玉砕。セリエA残留が現実味を帯びてきた。

 写真上; ホジェーリオ・セニ(GK;サンパウロ)のフリーキックは、ファービオ・コスタ(GK;コリンチャンス)に止められ、ゴールならず。
 写真下; 守備陣の不安定さに落胆の色を浮かべるアンデルソン(DF;コリンチャンス)。

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