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Campeonato Brasileiro 2004 〜ブラジル全国選手権〜

パウメイラス 重要なクラシコで連敗を喫す。
第30節 パウメイラス 1-2 サントス

 ブラジル全国選手権は、9月11,12日に第30節が行われた。サンパウロのパカエンブーで行われたサンパウロ・ダービー(クラシコ・パウリスタ)のパウメイラス×サントスは、白熱した好ゲームの中、サントスがパウメイラスの猛攻をしのいで勝利をおさめた。

 先制したのはアウェイのサントスだった。40分、前線に上がってきたMFゼ・エーリアスから、ペナルティエリア内でMFヒカルジーニョ、FWホビーニョと足元でボールをまわして、最後はFWデイビッジが右からゴール左隅へ転がしてネットを揺らした。その余韻も冷めあらぬ前半ロスタイムには、MFファビーニョのループパスを受けたMFエラーノが右足でゴールを決めた。いずれもボランチが生んだ得点機だった。劣勢を強いられたパウメイラスは81分にFWオズマールのゴールで一矢を報いるのが精一杯だった。

 パウメイラスは精一杯の意地を見せた。昨季を屈辱のセリエBで過ごした名門は、わずか1シーズンでセリエAに復帰。大方の予想を覆して今季は首位戦線にとどまってきた。シーズン途中でエースストライカーのヴァグネール・ラヴをCSKAモスクワ(ロシア)に放出したが、チームの勢いは衰えず暫定で首位にも立った。だがここでサントスに負ければ、優勝戦線から脱落しかねない状況に陥ってしまう。だからこそ、この一戦だけは負けられなかったに違いない。ひたすら攻勢に出てゴールを狙っていった。だがボールがゴールポストに当たったりとツキがなかった。得点の要であるFWチアーゴ・ジェンチウらの欠場も試合に大きく影響した。
 一方、2位以下をなかなか突き放せない首位のサントスは、ベストメンバーで試合に臨み、勝てる試合運びをして確実に勝ち点3を得た。堅実な試合運びで勝ち星を落とさないあたりは、まさに首位の貫禄といったところか。バランスのとれているサントスは、首位の座を簡単には譲らないだろう。


試合後のMFエラーノ (サントス) のインタビュー
 あのゴールはファビーニョが決めたようなもの。きっちりお膳立てしてもらって、ぼくは決めただけ。チームにとって大きなゴールだったね。

試合後のFWジエーゴ・ソウザ (パウメイラス) のインタビュー
 うちも立ち上がりは悪くなかったけど、サントスが良すぎて…。前半だけで2点も許してしまった。クラシコだし、相手は首位の強豪チーム。そんなサントス相手に、後半だけで2点を返すのは簡単じゃないからね。



 ほか、リオデジャネイロ・ダービーでは、エジムンドのゴールでフルミネンセが、調子の上向きだったフラメンゴを下している。サントスと同勝ち点のアトレチコ・パラナエンセは、好調のコリンチャンスを下した。また、ダークホースのゴイアスがインテルナシオナウに勝って3位をキープしている。エメルソン・レオン率いるサンパウロは、ホームで昨年王者のクルゼイロとスコアレスドローに終わっている。

 写真;40分、FWデイビッジ (左から2人目 ; 9番) が先制ゴールを決め、ヒップダンスをして喜ぶサントスイレブン。

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