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Campeonato Brasileiro 2004 〜ブラジル全国選手権〜

伝統のクラシコ・パウリスタ 軍配はコリンチャンスに。
第27節 パウメイラス 0-1 コリンチャンス

 ブラジル全国選手権は、8月28,29日に第27節が行われた。同節は、10試合中4試合がダービーという対戦カード。なかでも注目すべきは、注目のサンパウロ・ダービーだ。首位サントスを追走している2位のパウメイラスは、ホームのムルンビーに宿敵コリンチャンスを迎えた。

 両チームのサポーターの熱い声援の中、試合は一進一退の攻防を演出した。両チームとも好調とあって白熱した試合内容だった。そんな中、先制したのはアウェイのコリンチャンス。そのゴールシーンは意外な展開から生まれた。
 前半43分のことだった。コーナーキックからのルーズボールをパウメイラスGKのファービオ・コスタがパンチングでのクリアを試みた。GKの視界には、ボールが落ちてきた方角に、まだ沈まぬ太陽が上空に残っていた。打点を間違えたパンチングは、奇しくもボールをすぐ近くにいたコリンチャンスのFWジョの目の前に落とした。ジョのヘディングで、ボールはバウンドしながらゴールマウスに吸い込まれた。これがこの試合唯一の得点だった。
 前回の対戦でパウメイラスに0-4と大敗を喫したコリンチャンスの、意地の勝利だった。

 名将チッチ監督の元、どんどん調子を上げているコリンチャンス。成長著しいジョ&ジウの若手コンビが2トップで活躍し、チームを牽引している。順位もうなぎのぼりで、ついに混戦の首位争いに食い込みつつある。
 一方、引き分けをはさんで4連勝と波に乗っていたはずのパウメイラスだったが、ここにきて貴重な勝ち点を落とした。勝てば再び単独首位になれただけに、悔いの残るダービーに終わった。

試合後のFWジョ (コリンチャンス) のインタビュー
 チームが勝ててよかった。ぼくにとって最初のクラシコで勝てて嬉しいよ。

試合後のMFファビーニョ (コリンチャンス) のインタビュー
 コリンチャーノなら誰でも一度はピッチに立ちたいクラシコで使ってもらえて嬉しいよ。今日はチームが勝てて最高だ。全員で勝ち取った勝利だし、勝ち点3に値するプレイができたと思う。



 もうひとつのサンパウロ・ダービーは、サンパウロが格下グアラーニと3-3のドロー。コリチーバ×アトレチコ・パラナエンセのパラナー州ダービーは、アトレチコ・パラナエンセに軍配。リオデジャネイロ・ダービーのバスコ・ダ・ガマ×フルミネンセは、ドローに終わっている。
 その他の試合では、首位のサントスはクルゼイロを相手に4-4と引き分け、依然首位を堅守している。だが、優勝候補でないはずのアトレチコ・パラナエンセとジュベントゥージが、サンパウロ、パウメイラスを抜いて、サントスと同勝ち点で並び、首位争いはますますヒートアップしてきた。

 写真上;43分、FWジョ (9番) のヘディングシュートでコリンチャンスが先制。
写真中下;ダービーに勝ち、発炎筒を炊いて大興奮するコリンチャーノ

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