第19節　コリンチャンス 1-0 クルゼイロ

　ブラジル全国選手権は7月28日に第19節が行われた。シーズンも中盤に差しかかって気の抜けない試合が続く中、低迷から脱しつつある名門コリンチャンスはホームのパルケ・サン・ジョルジェに昨シーズンを制した王者クルゼイロを迎えた。
　両チームとも決定的なチャンスを作りながらゴールを奪えず0-0のままで前半を折り返した。試合が動いたのは70分、ペナルティエリア左からFWアレッサンドロが放ったシュートはキーパーに弾かれたが、こぼれ玉をFWジウが拾って上体をひねらせてシュート。ボールは相手DFの股を抜けてゴールネットに突き刺さった。ジウのこの１点を守りきったコリンチャンスが、昨年の王者クルゼイロを下して勝ち点を24に伸ばした。

　コリンチャンスは新監督のもとチームが復調の兆しを見せていた。同節の勝利もチームの上向きな調子をそのままにもぎとったと言える。逆にクルゼイロは昨年の優勝メンバーのほとんどを放出してリズムに乗れないままだ。元セレソンのMFヒヴァウドをオリンピアコスに放出し、さらにチームの支柱だったMFアレックスまでもが移籍によりチームを離れたことで大幅な戦力ダウンを余儀なくされている。

　その他の試合では、首位のサントスがコリチーバに大勝したほか、サンパウロ、フィゲイレンセ、ヴァスコ・ダ・ガマなどが勝利を収めた。パウメイラスは格下グアラーニに敗れた。低迷が続くフラメンゴは、同じく低迷しているボタフォゴとのリオデジャネイロ・ダービーをスコアレスドローで終えている。

　写真； 70分、トラップから体を反転させてゴールを決めたジウ (中央；白シャツ)