ここは、南米サッカーサイトです。   ブログサイトマップ

Primera Liga Argentina 2004/2005 〜アルゼンチン1部リーグ〜

ニューウェルス 最終節を落とすも順位に影響なし。悲願の前期リーグ制覇!
前期最終節 インデペンディエンテ 2-0 ニューウェルス

 アルゼンチン1部リーグは、12月12日に前期の全日程を終了した。アベジャネーダのドーブレ・ビセーラで行われた インデペンディエンテ×ニューウェルス・オールドボーイス は、首位のニューウェルスが古豪インデペンディエンテに0-2と敗戦を喫した。だが、同日アルセナルと引き分けた2位のベレス・サルスフィエールに優勝の可能性が消えたため、この瞬間、ニューウェルスが悲願のリーグ制覇を成し遂げた。

 前期リーグの開幕前、ニューウェルスの優勝を予想する者は希少だった。昨年まで攻撃の要であったFWマウロ・ロサーレスを、オランダの名門アヤックスに放出してしまったこともあり、攻撃力の低下は必至と思われていたのである。そんなチームを優勝に導いたのは、元アルゼンチン代表のアリエル・アルナールド・オルテガだった。
 持ち前の攻撃センスと独特なフェイントで相手を振り切るドリブルが持ち前のオルテガは、同期のニューウェルスにおいて大きな存在感を示していた。オルテガを軸にした攻撃サッカーが功を奏したのである。前期リーグで見せたこの強さは、後期も健在であろうと思われる。


 一方で優勝候補の筆頭でもあったリーベル・プレートとボカ・ジュニオールスの両者は、重要な試合でのとりこぼしが順位に大きな影響を与えてしまった。
 リーベル・プレートが前期リーグ3位に終わった原因は、FWフェルナンド・カベナーギを放出してしまったことによる絶対的な得点源の不在にあった。マキシ・ロペスとネルソン・クエーバスにはそれぞれ可能性を感じたが、二人の連携はまだ発展途上である。この2トップの成熟こそが後期復活の鍵になりそうだ。
 一方で首位に勝ち点差10をつけられて8位に終わったボカ・ジュニオールス。こちらの不調の要因は、監督の交代につきる。名将カルロス・ビアンチがチームを離れ、チーム内に不和がしばしば起こったことで、結束を固めるまでには至らなかったことにあるだろう。それが、第10〜17節の8試合をひとつも勝てなかったことに現れている。今月限りでエースストライカーのテベスをコリンチャンスに放出するボカの戦力低下は必至であり、後期に持ち直すことも現状では非常に厳しいといえるかもしれない。

 写真左上; 悲願の優勝に湧き上がるニューウェルスのサポーターたち。みんながこの日を待っていた。
 写真右下; 攻撃の原動力になったアリエル・オルテガ (FW;元アルゼンチン代表〜赤と黒のユニフォーム) 。ニューウェルス優勝の立役者といえば、この男をおいて他には見当たらない。

ブログサイトマップ